食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03660040482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センターは、「食品中の内分泌かく乱物質」に関するリスク評価研究報告書を公表
資料日付 2012年8月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは8月29日、「食品中の内分泌かく乱物質」に関するリスク評価研究報告書を公表した。要旨は以下のとおり。
1. 同センターは文献レビューを行い、食品中に含まれる内分泌かく乱物質の状況を調査、食事から摂取するこれら化学物質の健康リスクについて検討した。
2. 内分泌かく乱物質は天然又は合成物質であり、人体のホルモン(特にエストロゲン、アンドロゲン、甲状腺ホルモン)と同様の作用を示したり、かく乱作用を示したりする。
3. 本研究で検討した潜在的内分泌かく乱物質は国際機関や各国当局が優先的に考慮するとした工業化学物質であり、有機塩素系農薬、ダイオキシン及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル、ビスフェノールA(BPA)、スチレン、フタル酸エステル類、有機スズ、ノニルフェノール(NP)が含まれる。
 これらは環境中に長時間残留する、或いは世界で大量に生産されている化学物質であるため、その他の潜在的内分泌かく乱物質に比べ、環境や人体の健康に大きな影響を及ぼす可能性がある。
 関連文献の検索にはインターネット検索エンジンを利用し、多数のデーターベースを検索した。検索範囲は2002年から2012年までに出版された英語又は中国語の刊行物に限定した。この他、国際機関及び各国当局の刊行物も参考にした。
4. 有機塩素系農薬(DDT、ヘキサクロロベンゼン(HBC)、マイレックス)、ダイオキシン及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニル、ビスフェノールA、スチレン、フタル酸エステル類、有機スズ、NPに関する海外の研究データ並びにDDT、ダイオキシン及びダイオキシン様ポリ塩化ビフェニルに関する香港のリスク評価結果によると、一般人が食事から摂取するこれら化学物質の量は健康参照値(耐容一日摂取量(TDI)など)より低い。
 海外の研究では、有機スズに重度に汚染された海産物、特に二枚貝を大量に喫食した場合や、油の多い食品と接触するとNPが過量に溶出されるポリ塩化ビニル製ラップフィルムを誤用した場合は、摂取量がTDIを超過してしまうことがあることが示されている。しかし、TDIは一生涯にわたる摂取量に着眼したもので、摂取量がたまたまTDIより高くなったとしても、平均摂取量が長期にわたりこのレベルを上回るわけではないため、健康に影響を与える可能性は低い。
5. 内分泌かく乱物質が人体の内分泌系に与える潜在的影響については、これら化学物質が生殖能力、神経機能及び免疫力の低下、並びに異なる種類のがんを引き起こす等、人体の健康に異なる影響を与える場合があることがいくつかの疫学研究で明らかにされている。しかしながら、国際機関及び各国当局はいずれも、結論を出すには、更に多くの関連データを把握する必要があるとしている。
6. 環境や食品接触材料(包装、容器、食器等)で汚染されると、食品に上記の潜在的内分泌かく乱物質が含まれることがある。食品はヒトにおけるこれら化学物質の主な摂取源である。食品安全を確保するために、センターは食品中の潜在的内分泌かく乱物質に関する海外の最新リスク評価や管理計画に留意し、フォローアップを行っていく。
7. 食事から摂取するこれらの化学物質を低減するため、食品業者は香港で販売する食品が関連規定に適合し、ヒトの食用に適することを確実に保証しなければならない。
 また、食品接触材料の製造業者及び供給業者は適正製造規範(GMP)を遵守し、製品が欧州委員会(EC)、米国食品医薬品庁(FDA)、中国衛生部の基準に適合することを確実に保証しなければならない。
 市民はバランスの良い食事を維持するべきである。海産物、特に二枚貝等ある種の食品に偏った食事は汚染物質の過剰摂取を招くので避けた方がよい。これらの食品には一般的に比較的高レベルの内分泌かく乱物質や金属汚染物質等の環境汚染物質が含まれているからである。市民は信頼のおける店で食品や食品接触材料(包装材料、容器、食器を含む)を購入し、使用する際は説明書に従い、熱い食品・油を使った食品・酸性の食品を入れたり、電子レンジで加熱するのに製品が適しているか留意すべきである。これらの製品の使い方を誤ると、食品接触材料中の潜在的内分泌かく乱物質が食品に移行することがあるからである。 
 全文は以下のURLから入手可能(英語版/PDFファイル75ページ)
http://www.cfs.gov.hk/english/programme/programme_rafs/files/programme_rafs_fc_01_32_EDC_in_food_Report.pdf
 本研究に関するプレスリリースは以下のURLから入手可能。
http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/press/2012_08_29_1_c.html
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/programme/programme_rafs/files/programme_rafs_fc_01_32_EDC_in_food_Summary.pdf

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