食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03641200149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)及びドコサペンタエン酸(DPA)の許容上限摂取量に関する科学的意見書を公表
資料日付 2012年7月27日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月27日、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)及びドコサペンタエン酸(DPA)の許容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level: UL)に関する科学的意見書(2012年6月26日採択、48ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、n-3系長鎖多価不飽和脂肪酸類 (LCPUFAs)であるEPA、DHA及びDPAのULに関する科学的意見を出すよう求められた。
2. どの人口集団においてもn-3系LCPUFA(単独又は組み合わせた場合)のULを設定するには、利用可能なデータが不十分である。n-3系LCPUFAの摂取は、観察された摂取量のレベルにおいて、健常小児又は健常成人への悪影響と関連していない。
3. n-3系LCPUFAsの酸化安定性が確保されているという条件において、EPAとDHAを組み合わせた約5g/日以下の長期間にわたる補給摂取は、特発性出血又は出血性合併症のリスクを増加させたり、あるいはグルコース恒常性、免疫機能又は脂質過酸化に影響するとはみられない。EPA の4g/日以下の用量での補給摂取は、LDL-コレステロールに対して有意な影響を及ぼさないが、EPAとDHAを組み合わせた2~6g/日の用量での補給摂取及びDHA の2~4g/日の用量での補給摂取は、LDL-コレステロール濃度(訳注:血中濃度)の約3%の増加を誘発するが、心血管疾患のリスクに対しては悪影響を及ぼしそうにない。EPAとDHAを組み合わせた5g/日以下の用量における補給摂取及びEPA単独での1.8g/日以下の補給摂取は、成人に対する安全性の懸念を引き起こさない。
4. 欧州の成人の心血管リスクへの考慮に基づくEPAとDHAの食事推奨値は、250~500mg/日である。DHA単独で1g/日以下の補給摂取は、一般人口に対する安全性の懸念を引き起こさない。DPAを単独摂取した場合のデータは、利用可能ではない。検討したヒト試験の大半において、魚油(一般的に不明な量(しかし、比較的低濃度)のDPAも含有している)がEPA及びDHAの供給源であった。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.16/2012(2012.08.08)P7~8
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2815.pdf
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