食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03630220314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、殺虫剤クロルピリホスの毒性学的参照値である急性参照用量(ARfD)及び一日摂取許容量(ADI)の再検討に関する意見書を公表
資料日付 2012年6月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月1日、殺虫剤クロルピリホスの毒性学的参照値である急性参照用量(ARfD)及び一日摂取許容量(ADI)の再検討に関する意見書を公表した。概要は以下のとおり。
 クロルピリホスはこれまでに多数の毒性試験が行われ、有効成分に関する欧州連合(EU)での評価は2005年に完了したが、その後も新たな研究データが出ている。米国環境保護庁(EPA)はこれらの新研究の評価を行い、新たに2つの毒性学的参照値を導き出した。BfRは、EU域内でもクロルピリホスのヒトの健康へのリスクに関して再評価を行うべきだとする結論に達した。
1.ARfD
 2005年のEU評価では、ラットを使った急性及び遅延性神経毒性試験からの無毒性量(NOAEL)10mg/kg体重に基づき出発点及び安全係数を100としてARfDを0.1mg/kg体重と設定した。
 2011年にEPAが、アセチルコリンエステラーゼ(AChE)阻害に関する新たな毒性試験を見直したところ、急性暴露では、AChE阻害のNOAELは脳では2mg/kg体重、赤血球では0.5mg/kg体重であった。
2.ADI
 2005年のEUによる評価では、ラット、マウス及びイヌへの2年間投与試験で、NOAEL1mg/kg体重に基づき、安全係数を100としてADIは0.01mg/kg体重と設定された。
3.結論
 EPAに提出された新たな毒性学的研究、機構的データ、疫学及び生物学的モニター研究、並びに文献による新たな情報は、急性アセチルコリンエステラーゼ阻害に関してNOAEL2mg/kg体重(脳)及び0.5mg/kg体重(赤血球)、並びに反復暴露後のアセチルコリンエステラーゼ阻害に関してNOAEL0.5mg/kg体重(脳)及び0.1mg/kg体重(赤血球)を裏付ける。
 したがって、EUでARfDを設定し使用されてきたNOAEL10mg/kg体重は、特に乳幼児保護の観点から、ヒトへの急性リスク評価においてもはや適切な出発点(Point of Departure:PoD)の値であるとは見なせない。このため、EUが2005年に定めたARfD(0.1mg/kg体重)は見直さなければならない。
 さらに、ヒトの慢性リスク評価のPoDに用いた(2005年にEUが設定)NOAEL1mg/kg体重も見直しが必要である。 
 また、許容作業者暴露量(AOEL)を設定するときに使用されたNOAEL1mg/kg体重は、特に急性AOELの算定が必要となり得る急性効果に関しては、職場及び家庭におけるヒトへの急性リスク評価に関しては、もはや適切なPoDであるとは見なせない。したがって、2005年にEUが設定したAOEL(0.01mg/kg体重)も再考が必要である。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.14/2012(2012.07.11)P12~13
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/349/reconsideration-of-the-human-toxicological-reference-values-arfd-adi-for-chlorpyrifos.pdf

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