食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03611000149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)は6月8日、全動物種に用いるサイレージ添加物としての乳酸菌Lactobacillus plantarum18株(DSM23375株など)の安全性及び有効性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2012年6月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月8日、全動物種に用いるサイレージ添加物としての乳酸菌Lactobacillus plantarum18株(DSM23375株、CNCM I-3235株、DSM 19457株、DSM 16568株、LMG 21295株、DSM 16565株、VTT E-78076株、CNCM MA 18/5U株、NCIMB 30238株、ATTC PTA-6139株、DSM 18112株、ATCC 55058株、DSM 18113株、DSM18114株、ATCC 55942株、ATCC 55943株、ATCC 55943株及びNCIMB 30094株)の安全性及び有効性に関する科学的意見書(2012年5月23日採択)を公表した。概要は以下のとおり。

1. L.plantarumの当該18株はそれぞれ、提案された5×10の6乗~ 1.0×10の 9乗のCFU(訳注:コロニー形成単位)/kg茎葉飼料の間の用量でサイレージ生産工程の改善を意図したものである。EFSAは、安全性評価においてL.plantarumが安全性適格推定(QPS)手法に適すると考えている。18株全てが明確に同定されており、問題となる抗生物質に対する耐性が確認されなかったことにより、当該18株のサイレージ製品への使用は、家畜、動物由来生産物の喫食者及び環境に対して安全であると考えられる。申請者から提出された一般化学物質安全性データシートによると、当該株を含む製剤は皮膚又は眼に触れた場合に刺激を与える可能性がある。さらに、当該活性剤の粉塵形成の可能性及びたん白質の性質を考慮し、「動物用飼料に使用する添加物及び製剤又は物質に関する科学パネル」(FEEDAPパネル)は、全18株を皮膚及び呼吸器系への感作物質として慎重に取り扱うことは賢明であるとしている。

2. 試験所規模のサイロで行われた試験は各株について90日間続けられ、サイロに貯蔵するのが容易、やや困難、困難である代表的な原料による茎葉飼料試料を用いた。18株のうち9株で、提案された最小用量でpH値の低下及び乾燥含量保存量の増加がみられ、幅広い茎葉飼料種からのサイレージ生産改善の可能性を示した。

3. さらに1株が同様の可能性を示したが、P.pentosaceusの特定株との組合せで使用される場合に限られた。

4. 残り8株のうち、6株についてはサイロに貯蔵するのが容易である原料のみで試験が行われ、6株全てがサイレージ生産工程改善の可能性を示したものの、サイレージ生産工程に影響する特徴を持つ広範囲の茎葉飼料を用いた試験結果が入手できないことにより、FEEDAPパネルは、「全茎葉飼料種」への使用の認可申請を正当とするためには、さらなるエビデンスが必要であるとしている。残り2株についての有効性に関しては結論に至らなかった。



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.13/2012(2012.06.27)P11

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2732.pdf
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