食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03610550314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、腸管出血性大腸菌(EHEC)感染予防のため、生乳、生肉及びスプラウトの取扱いに注意を促すリーフレットを公表
資料日付 2012年6月13日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月13日、腸管出血性大腸菌(EHEC)感染を防ぐため、生乳、生肉及びスプラウトの取扱いに注意を促すリーフレットを公表した。概要は以下のとおり。

1. EHECは牛などの反すう動物の腸に常在しており、ヒトは動物との直接接触又は動物由来の生肉を介して感染する。果実及び野菜からも感染することがあるが、極めてまれである。BfRは、消費者向けにEHEC感染予防のための助言をリーフレットにまとめた。汚染されたスプラウトが昨年夏のEHEC集団感染の原因と考えられることから、BfRは、スプラウトの栽培・収穫及び調理に際し消費者が守るべき衛生対策に再び注目するよう注意喚起している。スプラウト及び他の食品の調理に関する衛生管理は、EHECのみならず、サルモネラ属菌及びリステリアなどの病原菌に消費者が感染することを防ぐ。

2. 食品を介してのEHEC感染は、生乳又は生乳製品のほか、生又は加熱不十分の反すう動物の肉によるものが一般的である。最善の対策は喫食する前に生乳及び肉を十分加熱することである。食品の中心部が70℃で、少なくとも2分間加熱すると病原菌は死滅する。さらに、手洗いを励行し、厨房での衛生管理を守り、生肉と他の食品を厳密に分けて調理すれば、他の食品の細菌汚染も防止できる。

3. ドイツでは、植物由来食品では動物由来食品ほどEHECは検出されない。しかし、2011年初夏に発生した国内において過去最も深刻なEHEC集団感染は、汚染されたスプラウトが原因である可能性が極めて高い。ほぼ4
,000人の報告症例がこの集団感染によるものであった。それ以前にもBfRは、スプラウトが病原菌(リステリア、サルモネラ属菌、大腸菌など)に汚染されている可能性に言及していた。

4. 消費者がスプラウトの種子及び生スプラウトを取り扱う場合、感染リスクを最低限に抑えるために衛生対策に細心の注意を払うべきである。可能であれば、喫食する前にスプラウトを十分加熱する、油で揚げる、あるいは最低限、十分洗うことが必要である。軽く加熱又は洗っただけでは病原菌は除去できない。そのため、幼児、妊婦、病気の高齢者など免疫系が弱っている人は、適切に加熱されたスプラウトのみを喫食するべきである。

5. リーフレット(ドイツ語版のみ)「消費者の皆さんへ:EHEC感染防止のためのヒント集」には、上記以外の感染予防策が記載されている。当該リーフレット及び食品衛生に関する追加情報は、BfRのサイトからの無料ダウンロード、又はウェブ上での購入が可能である。



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.13/2012(2012.06.27)P18

http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2012/20/protection_from_ehec__careful_handling_of_raw_milk__raw_meat_and_sprouts_necessary-130666.html
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