食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03610390149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、毒性学における低用量反応とリスク評価に関する第17回科学的専門家会議について公表
資料日付 2012年6月14日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月14日、毒性学における低用量反応とリスク評価に関する第17回科学的専門家会議について公表した。概要は以下のとおり。
1. 科学的専門家100人が2日間にわたって意見交換し、特定の化学物質について低用量で考えられる健康影響並びにそうした健康影響の可能性が食品及び飼料のリスク評価にもたらす現在及び将来の課題について議論した。EFSAの第17回科学的専門家会議は、欧州連合(EU)加盟12か国及び加盟候補4か国、日本、ノルウェー、ロシア、スイス並びに米国など21か国からリスク評価機関、リスク管理機関及び利害関係機関の関係者を集めた。
2. この科学的専門家会議の結果は、今秋に公表される報告書にまとめられる。
3. 参加者に配布された概要説明資料の背景情報
(1) 「すべての物質は毒である。用量によって毒になる」。パラケルスス(1493~1541)のこの有名な言葉は、化学物質に対する生物の個々の反応は暴露量(用量)に比例して増加する、という毒性学及びリスク評価の基本的概念の基礎になっている。また、ほとんどの化学物質には、その用量未満では悪影響を生じない閾値用量があるということも一般的に受け入れられている。
(2) 近年、古典的(単調/直線的)な用量反応の科学的認識体系(paradigm)に対して、いわゆる「低用量仮説」によって疑問が呈されている。この仮説によると、ホルモン様作用物質は、「低用量作用」(すなわち典型的なヒトの暴露量の範囲内における作用)を有する可能性があり、また、非単調な用量反応プロファイル(例えばU字型や逆U字型曲線)を示す可能性がある。用量と作用の間に非直線的な相関があるとすれば、一定の作用について高用量から低用量への外挿ができなくなる。このことは、同様に、ほとんどの化学物質の現在のリスク評価過程における暗黙の了解事項になっている、重要な閾値の前提に疑問を呈することになる。食品中に存在しうる複数の化学物質は、内分泌活性の特性を有し、「低用量作用」を生じさせるという主張がある。これらの物質には、数種類の農薬、ダイオキシン類、ポリ塩化ビフェニル類(PCB類)及びビスフェノールA(BPA)が含まれる。当然のこととして、こうした知見が化学物質のリスク評価及び食品安全にどのように考慮されるのかについて、科学者や一般の人々の関心が高まっている。
 参加者に配布された概要説明資料(10ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/events/event/120614-m.pdf
 第17回科学的専門家会議の更新されたプログラム素案(3ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.efsa.europa.eu/en/events/event/120614-a.pdf

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.13/2012(2012.06.27)P7
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/events/event/120614.htm
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