食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03610380149 |
| タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、低用量作用及び内分泌活性物質に関するよくある質問と回答(FAQ)を公表(2/2) |
| 資料日付 | 2012年6月14日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は6月14日、低用量作用及び内分泌活性物質に関するよくある質問と回答(FAQ)を公表した。概要は以下のとおり。 6. どんな物質が低用量作用を引き起こすと考えられているのか? 低用量仮説は、すべての化学物質に適用されるわけではない。重要なことは、低用量作用を示すと主張されている物質に、多くの場合「内分泌かく乱物質」と呼ばれることもある、いわゆる「内分泌活性物質」が主として含まれることである。これらは、ヒトのホルモンに類似した挙動を示すことが知られている物質である。食品中に時として見いだされるこうした物質の例には、自然環境を通じて食品を汚染しうる数種の農薬、ダイオキシン類及びPCB類(訳注:ポリ塩化ビフェニル類)、並びに一部の食品接触材料に使用されるビスフェノールA(BPA)が含まれる。 7. 内分泌系とは何か? 内分泌系は、代謝、生殖、さらには気分といった様々な方法で私たちの体を調節及び制御するホルモン分泌腺で構成されている。例えば、ホルモン分泌腺は、精神的発達や性的発達などヒトの成長において重要な役割を果たしている。乳児、小児及び胎児といった集団の内分泌系は、特に敏感である。 8. 低用量作用は必ず有害影響であるか? いいえ。科学者らは、低用量仮説を支持する科学者も含めて、低用量におけるすべての作用が必ずしも有害である又は有害影響をもたらす前触れである、とみられるわけではないと認識している。体は、補償制御あるいは自己抑制制御によって、少量の化学物質に対して適応応答することができる。その結果として、有害影響は生じない。有害影響の性質及び程度は、様々な種類の化学物質によって大きく異なる可能性があり、いくつかの事例においては、反応における特定の変化を有害影響とするかどうかについて、専門家らの意見が一致しないであろう。多岐にわたる理由から、反応における変化は、有害とはみなされない場合がある。 9. 低用量作用について科学的根拠はどのくらいあるのか? 2000年代初頭に低用量仮説の根底にある科学的根拠を評価した、米国及び欧州の科学者によるいくつかの専門家パネルは、「低用量」作用は決定的には確立されていないと結論づけた。近年においては、多数の新しい研究が低用量仮説の明確な裏付けをすでに提示していると主張されている。そうした研究(訳注:低用量仮説を支持する研究)の研究者らは、低用量作用を示す特定の研究が伝統的な科学的基準に従って完全に確定的ではない場合においては、同様の結果を導く必要な数の研究例自体によって十分に確定的になる「評価項目の重み付け(weight of evidence)」手法が求められると論じている。EFSAのようなリスク評価機関にとっては、各試験の毒性学的データの審査に、科学的な妥当性確認の基本的指針の適用を求めることは、依然として不可欠である。これは、肯定的な試験結果や否定的な試験結果の数を合算する単純な問題ではない。検討事項には、データの再現性、結果の一貫性、及び試験の適正な実施が含まれる。これらの判断基準がどの程度満たされるかは、「低用量」作用について並びに非伝統的な用量反応及びこの用量反応のヒトへの適用性についての各主張に対する精密評価において、極めて重要である。 10. EFSAは低用量仮説を支持するのか? EFSAは、低用量仮説に対して引き続き白紙状態であり、賛成も反対もしていない。欧州連合(EU)のフードチェーンのリスク評価機関として、EFSAの優先すべきことは、欧州の消費者の安全及び福祉のためにしっかりとした独立性のある科学的助言を提示することである。 11. 低用量仮説は、私たちの食品が安全ではないと言っているのか? いいえ、そうではない。低用量作用の考え方は、まだかなりの科学的議論の対象となっている仮説である。多くの科学者は、科学的証拠に基づき、この仮説の妥当性を確信していない。しかし、内分泌系が作用するメカニズムに影響を与える可能性のあるものについては、それが消費者にリスクをもたらすことがないようにするため、それを理解し、科学的に評価する必要がある。 国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.13/2012(2012.06.27)P7~8 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| 情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
| URL | http://www.efsa.europa.eu/en/faqs/faqlowdoseeffects.htm |
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