食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03600950149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、全動物種に用いるサイレージ添加物としての乳酸菌Pediococcus acidilactici及びPediococcus pentosaceusの安全性及び有効性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2012年6月6日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は6月6日、全動物種に用いるサイレージ添加物としての乳酸菌Pediococcus acidilactici(CNCM I-3237株
, CNCM MA 18/5-M-DSM 11673株)及びPediococcus pentosaceus (DSM 23376株
, NCIMB 12455株
, NCIMB 30237株及びNCIMB 30168株) の安全性及び有効性に関する科学的意見書(2012年5月23日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1.欧州委員会(EC)の要請を受けて、「動物用飼料に使用する添加物及び製剤又は物質に関する科学パネル」(FEEDAPパネル)は対象動物種、消費者、使用者及び環境に対する安全性、並びにP.acidilacticiの特定の2株中の1株又はP.penteosaceusの特定の4株中1株のいずれかをベースとする生産物が、申請された1.4×10の7乗~1.0×10の8乗CFU(訳注:コロニー形成単位)/kg生鮮原料の提案された用量でサイレージ生産工程の改善を意図した技術的添加物として使用される場合の有効性に関する意見書を提出した。
2.EFSAは、細菌種P.acicilactici及びP.pentosaceus が安全性適格推定(QPS)手法に適すると考えており、安全性評価については、当該種に属する株は、ヒトの抗生物質に対する耐性及び獣医臨床的重要性の決定因子の欠落、並びに使用者への安全性が確認されていれば、安全性に関するそれ以上の実証は不要である。当該6株は全て明確に同定されており、問題とされている抗生物質の耐性が確認されなかったことにより、サイレージ生産への使用は、畜産動物種、当該処理されたサイレージを給餌された動物に由来する生産物の喫食者、及び環境に対して安全であると考えられる。
3.いかなる製剤においても、当該株が皮膚及び眼に刺激を生じさせるというデータはないものの、当該6株に対して提案された一般的化学物質安全性データシートは、当該株を含む製剤が、皮膚への長時間接触、及び眼への直接接触によりそれぞれ刺激を生じされる可能性があるとしている。農場レベルでの使用者は、水溶性懸濁液調製中の短時間内でしか本添加物に暴露しないが、FEEDAPパネルは、当該添加物に含まれる活性剤のたん白質の性質を考慮し、当該6種を皮膚及び呼吸器系への感作物質として慎重に扱うことは賢明であるとしている。
4.活性物質がサイレージ添加物として認可されれば、市場では当該認可に関連した異なる製剤が販売される。申請者は凍結保護剤及び当該添加物の多数の製剤の生産を可能にする担体を複数リストアップしているので、全ての製剤に関して、使用者の安全性の試験が直接実施できるわけではない。しかし、使用者の安全性評価では、他の構成要素が問題ない限り、この作用物質が主要な問題である。申請書に記載された製剤に関しては、使用される可能性がある賦形剤は全て、食品グレード又はそれと同等のものであるので、飼料添加物への使用は、通例の使用では新たなリスクにはつながらない。
5.各株について実験室規模のサイロで行われた試験は最低90日間続けられ、異なる水溶性炭水化物を含む茎葉飼料試料、及びサイロに貯蔵するのが容易、やや困難、困難である代表的な原料が使用された。当該処理された茎葉飼料を貯蔵するサイロと、当該処理されない茎葉飼料を貯蔵する同一のサイロとを比較した。複製されたサイロは試験終了時に開放され、貯蔵物は乾燥含量、pH値、乳酸及び揮発性脂肪酸濃度、エタノール、アンモニア、全窒素について分析が行われた。
6.P. acidilacticiの1株及び P. pentosaceusの3株は、申請された用量の使用で、pH値が低下、及び乾燥物及び/又はたん白質の保存量が増加したことにより、サイロに貯蔵するのが容易、やや困難、困難な茎葉飼料種からのサイレージ生産を改善する可能性を示した。P. pentosaceus株は、pH値を低下させることによりサイレージ生産工程に好ましい影響をもたらす。ただし、特定のLactobacillus plantarumの特定株との組み合わせで使用される場合に限る。しかしながら、pH値がさらに急速に低下したことにより栄養素が保存されることは示されなかった。P.acidilacticiの残りの株に関するデータは一部矛盾を示し、一貫性に欠けることから、有効性に関する結論は出せなかった。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2733.pdf
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