食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03600600314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、食品に含まれるピロリジジンアルカロイドに関する「Q&A」を公表
資料日付 2012年6月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は6月4日、食品に含まれるピロリジジンアルカロイドに関する「Q&A」(2012年2月3日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. ピロリジジンアルカロイド(PA)は特定の植物から産生される二次代謝物である。PAは健康にとって有害である可能性があることから、食品及び飼料に含まれてはならない。ドイツでは、PAを含むキク科Senecio属(サワギク、ノボロギク)がサラダに混入していた事例が複数発生した。ハチミツに関しても、産地によってはPA含有量が高いものもある。
2. BfRは、PA汚染低減のための努力が必要だとしている。PAが混入したハチミツを喫食した場合に急性のリスクはない。サラダに関しては、当該植物混入による汚染、及びその結果としての健康リスクの可能性を防ぐためにも、収穫及び調理の際に特別な注意を払うことを推奨している。
3. BfRによる「Q&A」中の質問(全9問)。
(1)PAとは何ですか?
(2)PAによる急性中毒症として判っているものはありますか?
(3)PAの慢性影響は何ですか?
(4)なぜPAが食品中に含まれるのですか?
(5)食品中のPAの含有量に規制値はありますか?
(6)PAを検出することはなぜ困難なのですか?
(7)消費者に対するリスクはありますか?
(8)PAによる汚染を低減するためにBfRに求められている役割は何ですか?
(9)PAの摂取を最少に留めるために消費者は何ができますか?
4. 上記質問7に対する回答:
(1)ハチミツを喫食しても、PA汚染による消費者の健康への急性リスクはなく、通常のユーザーは心配する必要はない。
(2)ハチミツを長期間にわたり使用したとしても健康へのリスクの可能性を最大限に抑えようとするならば、PAを軽減する対策をハチミツの製造時に講じることが原則である。
(3)サラダに関しては、当該植物を収穫及び調理する際に特別に注意することを推奨する。
5. 上記質問9に対する回答:
(1)サラダ、葉菜及びハーブを調理する場合の特別な注意が推奨される。
(2)該当植物に関しては、使用前の洗浄を徹底し、食用植物に指定されていない部位は全て取り除くこと。
(3)非加熱ハチミツは、一部の中南米及びアジア産が、一部の欧州産よりもPA含有量が多いなど、原産国により異なる。
(4)消費者はハチミツの原産国(EUか非EUか)を、パッケージ表示で確認することが可能である。(2004年1月16日より現在に至る、ハチミツに関する規制により、ハチミツの原産国明記は必須事項である。)
(5)ハチミツの喫食によるPA摂取量の増加は、適切な製品の選択で回避可能である。
(6)花粉ベースの食品サプリメントには、PAが高濃度で含まれている可能性があることを周知しておくこと。
(7)現状では、動物ベースの食品が、消費者の健康にリスクをもたらすほどの濃度でPAを含有することを示唆する証拠はない。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.12/2012(2012.06.13)P20~22
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/en/frequently_asked_questions_on_pyrrolizidine_alkaloids_in_food-130562.html
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