食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03600590369 |
タイトル | 台湾行政院衛生署食品薬物管理局、牛海綿状脳症(BSE)に関する専用ページを開設、Q&Aを公表 |
資料日付 | 2012年5月7日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 台湾行政院衛生署食品薬物管理局は5月7日、牛海綿状脳症(BSE)に関する専用ページを開設し、その中でQ&Aを公表した。質問の内容は以下のとおり。 1. BSEとは?(回答略) 2. 牛はどのようにしてBSEに感染するのか?(回答略) 3. BSEの病原体である「異常プリオンたん白質」とは?(回答略) 4. プリオンたん白質はどのようにして分解されるのか?(回答略) 5. 牛だけが「海綿状脳症」に罹患するのか?(回答略) 6. BSEは子牛に遺伝するか?(回答略) 7. BSEに罹患した牛の筋肉はBSEの病原体を伝達するか? 世界保健機関(WHO)が2010年に公表した「伝達性海綿状脳症(TSE)組織感染分布表」において、骨格筋は「低感染性組織」に分類されている。TSEに罹患した牛、めん羊・山羊、シカ、またはヒトの骨格筋には異常プリオンたん白質が確認されるが、感染に関しては、TSEに罹患した牛及びめん羊・山羊の骨格筋を用いてプリオンたん白質過剰発現型トランスジェニックマウスに脳内接種した試験でのみ感染が確認された。しかし、自然界での感染はまだ確認されていない。 8. 牛乳はBSEの病原体を伝達するか? 動物及びヒトの乳中からはいずれも病原性を有さない正常なプリオンたん白質が微量(ppm~ppbのレベル)に検出される可能性があり、そのうちめん羊・山羊の乳中のプリオンたん白質が最も多いことが研究で示されている。スクレイピーや慢性乳腺炎に罹患しためん羊・山羊の乳からは病原性のプリオンたん白質が検出される。スクレイピーは乳から他の動物(ヒトを除く)に伝達されるが、BSE感染牛の乳からは病原性のプリオンたん白質は検出されていない。現在の疫学研究及び実験結果では、BSE感染牛の病原体が乳から子牛やその他動物に伝達された事例は確認されていない。 9. WHOはなぜ乳を「感染性を検出できない組織」ではなく「低感染性組織」に分類しているのか? WHOは2003年から専門部会にTSE組織感染に関する研究を委託し、2006年に「WHO 組織中のTSE感染性分布ガイドライン」を公表、感染性組織を「高感染性組織」、「低感染性組織」、「感染性不検出組織」の3つに分類した。同ガイドラインでは体液(唾液、乳、尿、糞便)を「感染性不検出組織」に分類していた。WHOは2010年に資料を更新し、「WHO TSE組織感染性分布表」を公表、乳等の体液の分類を「感染性不検出組織」から「低感染性組織」に変更した。病原性のプリオンたん白質が牛乳からは検出されていないが、めん羊・山羊の乳からは検出されていることが主な理由である。 10. BSEを効果的に予防する食品安全対策は? 効果的な予防措置は以下のとおり。 (1)肉骨粉を含む飼料の使用を禁止する。 (2)牛を対象にモニタリングを行う(飼育段階でBSE様の神経症状を呈する牛を確認した場合は殺処分とする)。 (3)と畜場における生体検査で、問題のある牛(転倒、歩行困難、神経症状を呈する牛)は一律と畜ラインに入れてはならない。 (4)と畜前、と畜後の検査を厳しくする。 (5)と畜方法を改善する。 (6)月齢鑑定及び区分けを確実にする。 (7)特定危険部位(SRM)の除去等。 11. 「特定危険部位」とは?「特定危険部位」を除去した牛肉は食べても安全か? 異常プリオンたん白質は特定の部位にしか存在せず、これらの部位が「特定危険部位(SRM)と呼ばれている。OIEのSRMに対する定義は以下のとおり。 (1)全月齢の牛の扁桃、回腸遠位部 (2)30ヶ月齢以上の牛の脳、眼、脊髄、頭蓋、脊柱 OIEが「管理されたリスク国」に認定した国や地域の牛は、SRMが除去されていれば、その牛肉は病原性の異常プリオンを含まない、すなわち安全な肉であることが確保されているといえる。 12. 「クロイツフェルト・ヤコブ病」及び「変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)」とは?(回答略) 13. 東洋人は西洋人よりもvCJDに罹患しやすいか? 文献では、vCJD患者の多くが特定の遺伝子型を有していることが指摘されている。西洋人の40~50%、東洋人の約95%がこの遺伝子型を有している。しかし、現在のところ、この遺伝子型とvCJDの因果関係は科学的に明確に証明されていない。 衛生署は国家衛生研究院に米国産牛肉のリスク評価を委託したが、民族差を考慮し、リスクを10倍に見積もって評価した結果、台湾人が生涯にわたり毎日牛肉を喫食したとしてもvCJDに感染するリスクは百億分の一より低いことが示された。即ち、東洋人、西洋人にかかわらず、牛肉の喫食によりvCJDに感染するリスクは極めて低い。 14. vCJDは献血、精子提供、母乳提供等により伝達するか?(回答略) |
地域 | アジア |
国・地方 | 台湾 |
情報源(公的機関) | 台湾行政院衛生署食品薬物管理局 |
情報源(報道) | 台湾行政院衛生署食品薬物管理局 |
URL | http://www.fda.gov.tw/itemize_list.aspx?site_content_sn=2885 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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