食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03600390344
タイトル ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)、薬剤耐性のヒトへの伝達に関する食品の寄与について意見書を公表
資料日付 2012年6月11日
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概要(記事)  ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)は6月8日、薬剤耐性のヒトへの伝達に関する食品の寄与について意見書を公表した(19ページ、2012年5月25日承認)。
 当該意見書は、薬剤耐性のヒトへの伝達における食品の役割について検討したものである。更に、この問題(訳注:食品を媒介して薬剤耐性がヒトへ伝達するリスク)についての提言も検討した。
 薬剤耐性は、ヒトや動物及び食品から分離された細菌に共通して広く見られる。食品は様々な経路で薬剤耐性菌や薬剤耐性遺伝子に汚染されうる。第一の汚染経路は、農業生産時に抗生物質を使用した一次産品の食品において薬剤耐性菌が存在することである。第二の汚染経路は、食品生産時に意図的に加えた細菌(スタータ培養、プロバイオティクス、微生物防腐剤及びバクテリオファージ)に薬剤耐性遺伝子が潜在的に存在することである。第三の汚染経路は、食品加工時に耐性菌に汚染されることである。この最後の汚染経路については、食品分野で殺生物剤を使用することにより、これらの殺生物剤に対する耐性が加わり既存の抗生物質に対して交差耐性をもった細菌に、注意すべきである。
 一次産品の食品は、事前に加工工程及び保存処理を経ることなく消費されるため、付着している薬剤耐性菌が殺菌されず、ヒトへの薬剤耐性伝達の最大のリスクとなる。多くの食品は最低限の加工処理や保存処理をすることで、ほとんどが殺菌されるが、亜致死量レベルのストレスを受け損傷した細胞が少数形成される。細胞にストレスが加わると薬剤耐性遺伝子の他の細菌への伝達が活発化される兆候がみられる。食品加工では殺菌のために多くのプロセスがとられている。従って、このような処理をされた食品は、薬剤耐性伝達リスクが最も小さい。
 細菌やバクテリオファージ、又はDNA断片の形で食品に含まれる薬剤耐性遺伝子は、(病原性) 細菌が薬剤耐性遺伝子を取り込み、他の(病原性)細菌に伝達するような遺伝子だまり(gene pool)を増加させるので、公衆衛生の間接的リスクとなりうる。
 意見書には、食品を媒介して薬剤耐性がヒトへ伝達するリスクをできるだけ低減するための提言を盛り込んだ。
地域 欧州
国・地方 ベルギー
情報源(公的機関) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
情報源(報道) ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)
URL http://www.afsca.be/comitescientifique/avis/_documents/AVIS18-2012_FR_DOSSIER2007-08.pdf
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