食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03591090149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、クロム、マンガン及びモリブデンの食事摂取基準を設定するための文献検索及びレビューについてEFSAに提出された科学的報告書を公表
資料日付 2012年5月22日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月22日、クロム(Chromium)、マンガン(Manganese)及びモリブデン(Molybdenum)の食事摂取基準を設定するための文献検索及びレビューについて、英国のEast Anglia大学からEFSAに提出された科学的報告書(2012年5月14日公表容認、171ページ)を公表した。当該文書の表題は、「食事摂取基準の設定に向けた特定の準備研究に関する文献検索及びレビュー:クロム、マンガン及びモリブデンの食事摂取基準の根拠となりうる健康結果を特定するエビデンスレポートの作成」。概要は以下のとおり。
1. これらの系統的な文献検索及びレビューの目的は、1993年の食品科学委員会(SCF)による食事摂取基準の報告書にある既存知見をもとに、クロム(Cr)、マンガン(Mn)及びモリブデン(Mo)の食事摂取基準の算定を可能にする科学的データのすべてを照合することであった。
2. 2011年3月及び9月ないし10月、複雑な検索法(索引ファイルの作成、テキスト用語、ワイルドカード及び論理演算子を含む)を精密に設定し、最適化した後に電子検索が実施された。検索されたデータベースは、Medline、EMBASE(いずれもOvid SPの検索画面を使用)及びCochrane Library CENTRALであった。重要な文献レビュー(研究論文及び食事摂取基準の報告書など)において参考文献リストを調べることにより、追加の参考文献が確認された。
3. 検索結果は、EndNote(訳注:参考文献リスト作成と本文中への文献番号等の付与を自動的に行う論文作成支援ソフト)にインポートされ、重複データが取り除かれ、関連すると思われた研究を得るためにライブラリ(訳注:複数のプログラム部品を一つのファイルにまとめたもの)がスクリーニングされた。引き出された全文記事はそれぞれ、組入又は除外フォームを用いて評価された。文献検索では、(1) 1990年以降に英語で公表されたデータ、(2) 一般健常者集団で実施されたヒト研究、(3) 微量栄養素摂取量、状態及び/又は健康の関連性を調べた研究、(4) 正常な食事/生理的範囲内における微量栄養素摂取量に関連した研究、に的が絞られた。
4. 計3
,245報の記事(articles)(Cr:945報、Mn:1
,065報、Mo:1
,235報)が標題及び抄録でスクリーニングされ、294報(Cr:91報、Mn:81報、Mo:122報)が全文評価のために選定され、最終的に103例の研究(Cr:34例、Mn:33例、Mo:36例) が本レビューの対象となった。研究デザイン、方法及び結果に関するデータが抽出され、各研究の質が評価された。データ記録の一貫性を確保するために、データ処理の全段階において複数の研究者により対象文献の10%が重複処理された。
5. レビューの対象に含まれた研究は、微量栄養素のバイオアベイラビリティ、栄養素間相互作用、代謝、状態マーカー、母乳中の微量栄養素濃度、及び微量栄養素の特異的な健康結果(身体組成、グルコース及び脂質の代謝、食欲、免疫機能、気分並びに神経学的機能)について報告するものであった。この文献レビューの対象として特定された研究の大半(90例)は、バイアスリスクが高いと評価され、残りの研究のバイアスリスクは、中程度(8例)あるいは低い(5例)と評価された。特に小児、青年及び高齢者のデータが限られていた。全体的に、クロム、マンガン及びモリブデンの食事摂取基準の根拠となる質の高い研究は不足しているように思われた。
 クロム、マンガン及びモリブデンに関する各文献レビューの結果が、抄録や要約を含めて本文中に記載されている。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/284e.pdf
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