食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03590860149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、L-カルニチン(L-Carnitine)及びL-カルニチンL-酒石酸塩(L-Carnitine L-Tartrate) を全動物種用飼料添加物として使用した場合の安全性と有効性に関する科学的意見書を公表
資料日付 2012年5月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全委員会(EFSA)は5月21日、L-カルニチン(L-Carnitine) 及びL-カルニチンL-酒石酸塩(L-Carnitine L-Tartrate) を全動物種用飼料添加物として使用した場合の安全性と有効性に関する科学的意見書(2012年4月24日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1.L-カルニチン(L-Carnitine)はコエンザイムA(coenzyme A)の可逆アセチル化のための基質として、また、長鎖脂肪酸が細胞質ゾルからミトコンドリア内膜を通過するときのキャリアとして、脂肪酸の代謝において鍵となる働きをする。
2.飼料又は飲料水経由で投与された場合、L-カルニチン及びL-カルニチンL-酒石酸塩は対象動物種に対して安全であるとしている。L-カルニチン添加物は、標準的な使用量(配合飼料1kg当たり10~50mg)のとき広い安全マージンを取っている(>10)。L-カルニチンの毒性学に関する入手可能な情報は非常に少ないが、標準的使用量の複数倍投与から得られた残留物データに基づき、「動物用飼料に使用する添加物及び製剤又は物質に関する科学パネル」(FEEDAPパネル)はL-カルニチン又はL-カルニチンL-酒石酸塩が添加された標準栄養補助においては、ヒトが動物由来の食品を消費した場合のカルニチン(carnitine)への暴露は実質的に増加しないだろうとしている。
3.同パネルによると、L-カルニチン及びL-カルニチンL-酒石酸塩の動物用栄養飼料添加物としての使用は、消費者にとって安全である。
L-カルニチン及びL-カルニチンL-酒石酸塩は皮膚や目に刺激を与えず、皮膚への感作もない。当該化学物質にはいずれもわずかな粉塵形成が見られ、吸入した場合の毒性学的研究は入手可能ではないので、呼吸器系への副作用は完全には排除できない。これらの動物用栄養飼料への使用は環境に影響を及ぼさず、全動物種に関して有効なL-カルニチン源とされている。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.11/2012(2012.05.30)P10
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2676.pdf
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