食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03571080475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、微細藻類シゾキトリウム属Schizochytrium sp.由来のドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA)が豊富なオイルを新開発食品成分(NI)として認可することについて意見書を公表
資料日付 2012年3月27日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は3月27日、微細藻類シゾキトリウム属Schizochytrium sp.由来のドコサヘキサエン酸(DHA)とエイコサペンタエン酸(EPA:C20:5n-3)が豊富なオイルの新開発食品成分(NI)としての市場流通認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2012年2月13日付けで提出した意見書を公表した。
 NI評価手続きの枠組みで、申請者は既に微細藻類Schizochytrium sp.由来のオイルを2回申請している。1回目は2001年で、ドコサヘキサエン酸(本書ではDHA-Sと呼ぶ)強化オイルの市場流通認可申請で、2回目は2008年でDHA-S強化オイルの使用範囲拡大申請である。本申請書の目的のオイルは先に認可されたオイルとは異なり、EPA及びDHAの両方の含有量が高くなっている。申請者は、DHA-Sオイルと同じ媒介食品の成分として使用するもので、EPA及びDHAの摂取量に関する欧州食品安全機関(EFSA)の推奨を受けて、含有量を少し増やしたものである。
 提案の摂取量であれば、当該NIの安全性について特別な不安はないと考える。
 EPA及びDHAの最大摂取量は、これらの脂肪酸の基本的摂取量を考慮していないとしても、海産物の高摂取群が達しうる摂取量レベルは容認できると考える。ただし、長鎖n-3系多価不飽和脂肪酸(Ln-3 PUFA)を長期間高用量摂取することによる影響の問題、全ての食品源及び異なる年齢層、特に子供について考慮した消費量を調査する必要性がある。この問題は当該NI に固有のものではなく、EPA及びDHAを栄養強化した食品成分の増加に伴う摂取量の累積にかかわってくるものである。
 当該NI及びサプリメントの保存時や当該NIを栄養強化した食品の加工や調理時(特に、加熱[クッキー]やフライなど熱処理によって)のLn-3 PUFAの過酸化物形成を定期的に検査しなければならないと考える。
 毒性学の面からは、提案レベルの当該NI消費は健康リスクを引き起こすものではない。
 ラットを使った90日間反復投与試験では、当該NI投与に関する有害影響は観察されなかった。観察された変化は、脂質の高用量摂取による栄養の不均衡によるものである。当該NIに固有の変化ではない。この試験で3
,149mg/kg体重/日の無毒性量(NOAEL)が確認できた。遺伝毒性試験の結果は全て陰性であり、当該NIには潜在的遺伝毒性はない。
 他方、申請者が算出したNI摂取量は、(毒性試験における)最も多い用量の1/92~1/286で、ラットを使用した90日間反復投与試験では有害作用は観察されていない。これらの(安全)マージンは毒性学の面からは充分であると考えられる。
 しかし、ANSESは、媒介食品の増加を考慮し、Ln-3 PUFA(EPAとDHA)の摂取量の累積に関するリスクを指摘するものである。ANSESは、特に当該NIが熱処理する食品に含まれる場合のn-3 PUFAの過酸化物形成をモニタリングする必要性があると考える。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/NUT2011sa0345.pdf
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