食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03560440365
タイトル 台湾行政院農業委員会動植物防疫検疫局、ラクトパミンに関するQ&Aを公表(2/2)
資料日付 2012年2月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  台湾行政院農業委員会動植物防疫検疫局は2月23日、ラクトパミンに関するQ&Aを公表した。概要は以下のとおり(2/2)。
7. 台湾の文化及び食習慣に基づいた、ラクトパミンの安全性評価の結果は?
(1)一般の成人に対する評価
 コーデックス委員会の評価によると、一日摂取許容量(ADI)は1μg/kg体重/日である。コーデックス委員会の残留基準値案に基づき、許容される一日当たりの最大摂取量を計算すると、牛肉が6kg、豚肉が6kg、豚の肝臓が1.5kg、豚の腎臓が0.67kgとなる。
(2)産後の女性に対する評価
 伝統的に、産後の女性は内臓、特に豚の肝臓や腎臓を多く摂るのがよいとされている。産後女性の一日当たりのラクトパミン摂取量を推定すると、豚の腎臓を260g摂取した場合が23.4μg、豚の肝臓を360g摂取した場合が14.4μg、豚肉及び牛肉製品を92g摂取した場合が0.92μgで、計38.72μgとなる。この値はコーデックス委員会が提言するADI(体重60kgの成人で計算すると許容される摂取量は60μg/日)より低い。
8. 政府は牛肉に残留するラクトパミンの問題に対しどのような立場か?
 台湾行政院は「基準値の設定、牛肉のみ対象(豚肉は対象外)、表示義務、内臓は除く」を政策方針とし、ラクトパミン添加飼料を与えられた牛の肉の輸入を「条件付きで解禁」する方向であるが、正式な輸入解禁時期については各界と十分に話し合った上で決定する。
9. 台湾が2006年にβ受容体刺激薬を害毒薬物とした理由及び根拠法は?
 以下の理由による。
(1)当時、国内において、畜産業者がクレンブテロール等のβ受容体刺激薬を違法に使用する事案が相次いだ。
(2)当時、中国において、クレンブテロールが残留した豚の内臓による食中毒がしばしば発生していた。
(3)畜産業界団体及び各界から、当該薬品に対する規制強化の要請が相次いだ。「動物用医薬品管理法」第5条第1項の規定に基づき、2006年9月14日にβ受容体刺激薬を禁止薬物にする旨予告した。
(4)意見募集の期間、反対意見がなかったことから2006年10月11日にβ受容体刺激薬を害毒薬物とする旨を正式に公表した。
10. 500kgの牛肉を食べなければ影響はないと専門家チームが結論づけたことについて。(回答略)
11. ラクトパミンに動悸の副作用はあるか?
 海外の文献によると、動悸の副作用が生じるのは、ヒトが5
,000μg以上を直接服用した場合である。また、現在閲覧可能な文献には、ヒトがラクトパミンを含む肉を喫食した場合の大規模な疫学研究はなく、食中毒事例の報告もない。
12.より多くのヒトの健康リスクに関する評価資料が求められていることについて。(回答略)
13.ラクトパミンにより21.8万頭の豚が罹患又は死亡したとの報道について。(回答略)
14.ラクトパミン添加飼料の動物への影響は?(回答略)
15.イヌがPaylean(豚用飼料添加物の商品名称。成分はラクトパミン)を食べると心筋が壊死するのか?
 高用量を投与した場合に(1mg/kg体重を単回投与)、一部のイヌに不整脈と心筋毒性が発生した。この用量はイヌに対するNOELの500倍である。
16.仮に衛生署がラクトパミンの残留基準値を設定した場合、国内で使用できるのか?(回答略)
17.ラクトパミンの残留基準値の設定は、国内の牛肉産業に影響を及ぼすか?(回答略)
18.農政当局は「痩肉精」(訳注:赤身肉の割合を増加させる飼料添加物の俗称)の違法な販売や使用をどのように取り締まるのか?(回答略)
 また、行政院農業委員会は2月22日、ラクトパミンに関する専用ページを開設している。
http://www.coa.gov.tw/view.php?catid=2445117
地域 アジア
国・地方 台湾
情報源(公的機関) 台湾行政院農業委員会動植物防疫検疫局
情報源(報道) 台湾行政院農業委員会動植物防疫検疫局
URL http://www.baphiq.gov.tw/news_list.php?newstype_id=&newstype_id2=&newstype_id3=&typeid=1860&typeid2=&keywor=&Page=0
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