食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03560030149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ヒト及びラットの肝ミクロソームによるアルカン類のin vitro代謝試験に関する外部委託の科学的報告書を公表
資料日付 2012年4月4日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月4日、ヒト及びラットの肝ミクロソームによるアルカン類のin vitro代謝試験に関してフランス国立農学研究所(INRA)に委託した科学的報告書(2012年3月26日容認)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 抄録
 本in vitro試験の目的は、ラット及びヒトによる直鎖炭化水素、分岐炭化水素及びナフタレン炭化水素の代謝率を測定することであった。放射性標識した3種類のアルカン類すなわち14C標識ヘプタデカン(n-アルカン、17個の炭素原子)、3H標識プリスタン(分岐鎖状アルカン、19個の炭素原子)及び3H標識ドデシルシクロヘキサン(シクロアルカン、18個の炭素原子)の生体内変化について、3系統のラット(Wistarラット、Sprague-Dawleyラット及びFischer 344ラット)の肝ミクロソーム及び3種類のドナープール由来のヒト肝ミクロソーム(10人以上のドナーの検体が各試料に含まれている)を用いて調べられた。各試料において、雌雄(男女)ともに3種類の濃度(20μM
, 40μM 及び60μM)で調べられた。
 ヒト及びラットの肝ミクロソームとのインキュベーションの後、炭化水素基質及び生成された代謝物が抽出され、ラジオ高速液体クロマトグラフィーにより分離定量された。ヒドロキシル化速度が、様々な代謝物の総量から評価された。
 平均すると、試験された最高濃度(60μM)で雄ラットの肝ミクロソームと共にインキュベーションされたヘプタデカンのヒドロキシル化速度は、Sprague Dawleyラットの78±32pmol/hr/mgたん白質からFischer 344ラットの101±20pmol/hr/mgたん白質と様々であった。雌ラットの肝ミクロソームと共に同じ濃度でインキュベーションが行われ、ヒドロキシル化速度は、76±38pmol/hr/mgたん白質(Fischer 344ラット)から148±47pmol/hr/mgたん白質(Sprague Dawleyラット)であった。ヒト肝ミクロソームと共に60μMの濃度でインキュベーションされたヘプタデカンのヒドロキシル化速度は、男性で159±46pmol/hr/mgたん白質、女性で180±10pmol/hr/mgたん白質であった。
 プリスタン又はドデシルシクロヘキサンがラット/ヒト肝ミクロソームと共にインキュベーションされた場合(調べられたラットの系統に関わりなく)、代謝はみられなかった。
2. EFSAから提示された背景
 欧州委員会(EC)は、食品中のミネラルオイル炭化水素類の存在に起因するヒトの健康に対するリスクに関する科学的意見を出すようEFSAに求めた。この要請は、EFSAの「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル)に割り当てられた。
 ミネラルオイル炭化水素類は、芳香族炭化水素類及びミネラルオイル飽和炭化水素類に分類することができる。後者のグループには、パラフィン類(主に直鎖状及び分岐鎖状アルカン類から成る)及びナフテン類(主にシクロアルカンから成る)が含まれる。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/263e.pdf
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