食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03550780149 |
タイトル | 欧州食品安全機関(EFSA)、食品及び飼料中のシトリニンの存在に係る公衆衛生リスク及び動物衛生リスクに関する科学的意見書を公表 |
資料日付 | 2012年3月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 欧州食品安全機関(EFSA)は3月23日、食品及び飼料中のシトリニン(Citrinin)の存在に係る公衆衛生リスク及び動物衛生リスクに関する科学的意見書(2012年3月2日採択)を公表した。概要は以下のとおり。 1. EFSAは、食品及び飼料中のシトリニンに起因する健康リスクに関する科学的意見を出すよう欧州委員会(EC)から求められた。シトリニンは、アスペルギルス(Aspergillus)属、ペニシリウム(Penicillium)属及びモナスクス(Monascus)属に属する数種のかびによって産生されるかび毒であり、貯蔵された穀類に主として発生する。 2. 食事経由の暴露評価を行うには、利用可能な発生データが不十分である。 3. シトリニンは腎毒性を有しており、ラットを用いた90日間試験から20μg/kg体重/日の無毒性量(NOAEL)が確認された。データベースの限界及び不確実性のため、健康影響に基づく指標値(Health-based guidance value)の算出は妥当ではないと考えられたが、腎毒性が懸念されない量を0.2μg/kg体重/日とした。利用可能なデータに基づくと、腎毒性が懸念されない当該量において、遺伝毒性及び発がん性の懸念を排除できなかった。 4. 十分な暴露データがないため、食品汚染物質としてのシトリニンのリスク判定は、穀類及び穀類を主成分とする製品中のシトリニンの臨界濃度(訳注:本文中でcritical citrinin concentrationsと表記)の算出値(腎毒性が懸念されない量に等しい暴露量になる)に基づいた。穀類及び穀類を主成分とする製品の摂取量が多い幼児、その他の小児(訳注:3歳以上9歳以下)、及び成人にとっての当該食品中のシトリニンの臨界濃度は9~53μg/kgであり、当該食品の摂取量が平均的な消費者(訳注:これらの年齢区分の消費者)にとってのシトリニンの臨界濃度は19~100μg/kgである。 5. 動物に対するリスク判定は、豚に対するNOAELの20μg/kg 体重/日を超える穀類中のシトリニン濃度の算出値(640~1 ,173μg/kg)に基づいた。 6. 「フードチェーンにおける汚染物質に関する科学パネル」(CONTAMパネル) は、リスク評価に対する不確実性の影響が大きく、リスク評価の精密化を可能にするために、欧州における食品及び飼料中のシトリニンの毒性及び存在に関するより多くのデータが必要であると結論づけた。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | EU |
情報源(公的機関) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
情報源(報道) | 欧州食品安全機関(EFSA) |
URL | http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2605.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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