食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu03550420361 |
| タイトル | 台湾行政院衛生署、ラクトパミン残留肉摂取の影響に関する新聞報道を否定 |
| 資料日付 | 2012年3月11日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 台湾行政院衛生署は3月11日、ラクトパミンの残留した肉をヒトが長期間食べると、睾丸の重量減少や自閉症児出産リスクの増加を招く可能性があるとの新聞報道を受け、以下のように説明し、これを否定した。 1. 睾丸の重量減少について 欧州連合(EU)は、ラクトパミンに関する科学的研究において、ラクトパミンを添加した飼料を給与した雄マウスに「睾丸が小さくなる現象がみられた」と指摘しているが、 (1)当該試験において、雄マウスの睾丸に重量減少がみられた最小用量は25mg/kgで、この値はオーストラリアや日本、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)が設定した一日摂取許容量(ADI)の2.5万倍に相当する。言い換えると、この実験で用いられた用量は非常に多い。 (2)現在、国外で設定されている肉中のラクトパミンの残留量はppbのレベルで、ヒトが肉を食べても、睾丸の重量を減少させたような高用量を摂取することにはならない。 (3)同試験で使用された実験動物はマウスで、その他類似の反復投与毒性試験で使用したイヌやサル、さらには同じげっ歯類のラットでさえ、組織病理学検査で睾丸の重量減少や病変は確認されなかった。よって、この毒性には恐らく生物種の間の選択性がある。 以上のことから、マウスの研究において極めて高い用量で睾丸の重量減少が見られたが、他の動物ではこのような現象は見られないため、ラクトパミンにより男性の睾丸が小さくなり、ひいては精子数が減少し、生殖能力に影響が生じる可能性は低いと推論する。 2. 自閉症児を出産するリスクについて β受容体刺激薬のテルブタリンを含む流産防止薬を服用すると、自閉症児を出産する確率が高まったり、神経毒性が発生する可能性があるとの研究報告がある。しかしながら、 (1)当該研究報告は観察的疫学研究で、危害要因を検討する研究である。分析結果ではリスクとなる可能性のあるβ受容体刺激薬はテルブタリンのみとされているが、その因果関係はまだ実証されていない。同報告においても、その他のβ受容体刺激薬については、自閉症リスクの増加との関連性は確認されていないと指摘している。よって、この研究報告は裏付けがなく、ラクトパミンと子供の自閉症との関連性を推論することもできない。 (2)テルブタリンの神経毒性に関する動物実験に関しては、使用した用量は10mg/kgに達し、ラットに皮下投与する方法で行われた。この用量は各国が設定したADIの1万倍に相当する。よって、テルブタリンの試験から、ラクトパミンも同様な影響を与える可能性があると推論・実証することはできない。現在、各国で設定されている肉中のラクトパミン残留量はppbのレベルで、通常の飲食において、ヒトがラクトパミンを含む肉を食べても、神経毒性が発生したような高用量を摂取することにはならない。 また、行政院衛生署は同署食品薬物管理局のホームページの「ラクトパミン専用ページ」において、各国のリスク評価報告や関連情報が閲覧できる旨紹介している。 |
| 地域 | アジア |
| 国・地方 | 台湾 |
| 情報源(公的機関) | 台湾行政院衛生署 |
| 情報源(報道) | 台湾行政院衛生署 |
| URL | http://www.doh.gov.tw/CHT2006/DM/DM2_p01.aspx?class_no=25&level_no=1&doc_no=83888 |
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