食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03531000149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「気候変動に起因する欧州連合(EU)域内の穀類におけるアフラトキシン発生のモデリング、予測及びマッピング」についてEFSAに提出された科学的報告書を公表
資料日付 2012年1月23日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月23日、「気候変動に起因する欧州連合(EU)域内の穀類におけるアフラトキシン発生のモデリング、予測及びマッピング」についてサクロ・クオーレ・カトリック大学 (イタリア)等からEFSAに提出された科学的報告書(2012年1月18日公表容認、172ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 抄訳
 とうもろこしのアフラトキシン(AF)汚染は、世界的に重要である。Aspergillus flavus及びA. parasiticusがAFを産生する主要な真菌類である。現在の文献に基づくと、アフラトキシン類(AFs)は、小麦及び稲の収穫時における問題とは考えられておらず、圃場におけるアスペルギルス属のかび(Aspergilli)と小麦/稲の相互作用に関するデータは見つからなかった。収穫時のとうもろこし及びとうもろこしの子実におけるA. flavus及びA. parasiticusの発生に影響を与える作用についてデータが収集されたが、A. parasiticus並びにアフラトキシンB2、G1及びG2に関するデータは、予測モデリング(訳注:予測値を得るためにデータをモデル化する手法)として使用するには不十分であった。したがって、収穫時のとうもろこしにおけるA. flavusによるアフラトキシンB1汚染のリスクを予測するために1つのモデルを開発し、さらに宿主作物としての小麦及び稲に適合させた。欧州委員会(EC)の共同研究センター(JRC)は、とうもろこし、小麦及び稲の発芽期、開花期及び収穫期の日平均気温をデータベースに提供した。LARS気象ジェネレータ(訳注:気候を予測するための確率的手法)から得た気象データ(気温、相対湿度及び降水量)が、農作物の生物季節学(crop phenology)及びA. flavus動態のモデル作成のための入力データとして使用された。出力データは、50km×50kmのマス目で欧州領域に割り付けられ、3つの異なるシナリオ(「気候変動に関する政府間パネル(Intergovernmental Panel on Climate Change)」によって提案された、(1) 現在、(2) A2ストーリーライン(+2℃シナリオ)、及び(3) B2ストーリーライン(+5℃シナリオ))で100年間分が生成された(訳注:ストーリーラインとは、将来の社会経済の発展に関する叙述的シナリオ)。予測では、主にとうもろこし及び稲について、生長期間の短縮及び開花期と収穫期の早まりが示され、EU北部地域で成熟が早まる可能性があるため、当該作物栽培地域がEU北部へ拡大することになる。A. flavusによる汚染リスクは、とうもろこしにおいては、+2℃及び+5℃の両シナリオで増加し、小麦においては非常に低く、稲においてはないことが予測された。予測結果について議論され、データ収集及びAFリスクの予防策に関する勧告が出された。
2. 結論と勧告
アフラトキシンのリスク指標
(1) リスク評価の観点から、本報告書で作成されたAFリスクマップを利害関係者(特に農家や畜産農家)向けコミュニケーション手段として用い、AF汚染の問題に関する注意を喚起し、フードチェーン及びフィードチェーンの食品安全管理におけるかび毒の重要性を強調することができる。また、当該リスクマップを管理手段として用い、かび毒のリスク評価を確保し、リスク評価の調整作業においてかび毒を優先させることもできる。小麦及び、とりわけ稲にAF汚染のリスクはないが、とうもろこしには、少なくともEU域内の数地域(すなわちスペイン、ギリシャ、イタリア、ブルガリア、アルバニア及びキプロスの特定地域)において、AF汚染が懸念される。
(2) 農業を取り巻くこの新しい環境の中で、真菌と植物の新しい共生(新しいかび毒あるいはヒトの健康や動物衛生にとって新たな潜在的脅威とはまだ考えられていないかび毒を発生させる)によって新しいかび毒が発生する可能性があるため、新興リスクを含めた、より広いリスク評価の概念の中にかび毒のリスク評価を入れることが望ましい (Tiradoら、2010)。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/doc/223e.pdf

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