食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03530420149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分ジベレリン酸(GA3)のリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2012年1月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月11日、農薬有効成分ジベレリン酸(Gibberellic acid)(GA3)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2011年12月16日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. ジベレリン酸は、再評価プログラム第4段階にある295物質の1つである。ジベレリン酸は2009年9月1日、指令91/414/EECの附属書I(訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)に収載され、法令改正に伴い、規則(EC) No 1107/2009に従って認可されたとみなされている。EFSAは、欧州委員会(EC)が提出した検証報告書素案(Draft review report)に関する見解を2012年12月31日までに出すよう求められている。ECによる検証報告書素案は、報告担当加盟国が評価報告書素案(Draft Assessment Report: DAR)で提示した初期評価の結果として作成された。したがってEFSAは、当該DARのピアレビューを組織した。ピアレビューの結論は本報告書で述べられる。
2. 本報告書の結論は、申請者が提案したぶどうに対する植物成長調整剤としてのジベレリン酸の代表的用途の評価に基づいて出された。
3. 同定、物理化学的性状、原体規格及び分析法のセクションで、当該有効成分の表面張力のデータ及び加水分解生成物の同定がデータギャップとして特定された。製剤の保存安定性、摩擦及び分析方法についてデータギャップが特定された。
4. 哺乳動物毒性のセクションでは、毒性学的試験で使用されたバッチの試料が原体規格に適合しているかを証明するため、また、不純物の毒性学的関連性を評価するため、いくつかのデータギャップが特定された。
5. ぶどう中のジベレリン類の自然環境下における濃度に関する知見の提出を求めるデータギャップが残留物のセクションで1つ特定された。当該有効成分で処理した試料及び対照試料のいずれにおいても残留濃度は検出限界(LOQ)を下回り、また、外因性ジベレリン類と天然ジベレリン類の識別は不可能であるため、残留基準値は提案されなかった。
6. ジベレリン酸の利用可能なデータ及び毒性学的プロファイルに基づき合意された一日摂取許容量(ADI)は、ラット90日間経口毒性試験における無毒性量(NOAEL)の550mg/kg体重/日を根拠として、標準的な不確実係数100と追加の不確実係数10(短期毒性値の使用及びデータベースの全般的な脆弱性によるもの)の積(1
,000)を適用し、0.55mg/kg体重/日である。急性参照用量(ARfD)の設定は不要と考えられる。
7. ジベレリン酸は、本化合物に与えられた一般名である。ジベレリン酸の化学名(IUPAC)は、(3S
,3aS
,4S
,4aS
,7S
,9aR
,9bR
,12S)7
,12 -ジヒドロキシ-3-メチル-6-メチルレン-2-オキソペルヒドロ-4a
,7-メタノ-9b
,3-プロペノアズレノ[1
,2-b]フラン-4-カルボン酸である。ジベレリン酸は、ジベレリン類として知られる化合物グループの1つである。当該化学名は、考えられる異性体(64種)のうち1つのみに固有のものである。様々な試験で用いられた分析方法は異性体に常に特異的ではない可能性があり、この点についてある程度の不確実性があるが、本結論におけるジベレリン酸の名称は、単一の当該異性体のみに対するものである。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2507.pdf
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