食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03530030105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、ダイオキシンと食品安全と題するQ&Aを発表
資料日付 2012年2月20日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は、ダイオキシンと食品安全と題するQ&Aを発表した。概要は以下のとおり。
Q1. 米国の食料供給は安全か?
A1. 安全である。食料供給の安全性を維持することは、連邦政府の最優先課題の1つである。
Q2. 食事の内容を変えるべきか?
A2. バランスの取れた食事を摂るべきで、ダイオキシンを恐れて特定の食品を避ける必要はない。
Q3. 脂肪の摂取量を減らすべきか?
A3. 2010年米国民食事ガイドラインは、あらゆる脂肪を避けるのではなく、脂肪分の少ない肉や低脂肪・無脂肪乳製品を適量摂り、動物脂肪性のスプレッドや料理用油を減らすように勧めている。
Q4. ダイオキシンは加熱調理や水洗で消失するか?
A4. 細菌とは違って、ダイオキシンは減らない。食品中の脂肪分を減らすような調理法を用いれば、減らすことができる。
Q5. 政府は食品・飼料中のダイオキシンのモニタリングを行っているか?
A5. 高濃度のダイオキシンが含まれていないか、モニタリングを行っている。
Q6. どんな食品をどこで、どれくらいの頻度で検査しているか?
A6. FDAと農務省のFSIS(食品安全検査局)がモニタリングを行っている。FDAは1995年以降、年間数百点の試料(特に魚貝・乳製品海産品)を国内各地の食料品店等から入手して調べている。また1999年には、トータルダイエットスタディの一環としてダイオキシンの年次調査を開始した。FSISは肉製品中のダイオキシンを調査しており、2002年~2003年には510点の検査を行った。
Q7. 過去のダイオキシン事案と比べて、最近の検出量はどの程度か?
A7. FDAとFSISのモニタリングでは、最近は、検出可能レベルを上回るダイオキシンが発見される場合であっても、環境保護庁(EPA)が推定する基礎環境値とほぼ同レベルである。1997年の養殖魚・家きん肉・卵における事案では、基礎環境値よりも10倍ほど高かった。1999年のベルギー産動物製品では、同種製品中の基礎環境値よりも100倍以上の濃度が検出された。2008年にはアイルランドの豚肉製品から、2011年にはドイツの農場で高濃度のダイオキシンが検出された。
Q8. 食品・飼料中のダイオキシンを減らすため政府はどんな取組をしているか?
A8. 関係省庁が種々の取組を行っている。EPAは、ダイオキシンの主な産業源に対して規制を設け、環境への放出を抑制してきた。結果、現在では1980年代の75%レベルまで減っている。長期的には、環境中の量が減れば食品中のレベルも下がることになる。FDAとFSISは今後も食品のモニタリングを実施し、必要な処置を講じていく。
Q9. 母乳に含まれているという調査があるが、授乳をすべきか?
A9. そうすべきである。調製粉乳よりも母乳で育った乳児の方が健康なことは、種々の研究で示されている。今日では母乳中のダイオキシンレベルは、昔よりも下がっている。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.4/2012(2012.02.22)P18
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL http://www.fda.gov/Food/FoodSafety/FoodContaminantsAdulteration/ChemicalContaminants/DioxinsPCBs/ucm077524.htm
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