食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03460230105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、カンタロープによるリステリア症集団感染の汚染原因調査結果を発表
資料日付 2011年10月21日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は10月21日、リステリア症集団感染の原因となったカンタロープの汚染原因について発表した。概要は以下のとおり。
 FDAは9月10日、州衛生当局とともにJensen Farms社を査察し、カンタロープのほか施設等の環境からも試料を採取して解析した。施設から採取した環境試料39点のうち13点がListeria monocytogenes陽性(パルスフィールド電気泳動法)で、患者から採取されている4種のアウトブレイク株のうちの3種と区別不能(indistinguishable)であった。13点の陽性試料中12点は加工ラインで、残りは梱包場所で採取したものであった。保冷所にあったカンタロープも同じく陽性で、アウトブレイク株4種中の2種と区別不能であった。
 カンタロープと環境の双方からアウトブレイク株が検出されたこと、また、まるごとのカンタロープが原因となるリステリア症は米国で初めてであることから、FDAは9月22日~23日、州その他の関係者とともに環境アセスメントを実施した。その結果、病原菌が侵入、拡散、増殖した要因として以下が明らかになった。
1. 畑の菌は散発的で、数は少なかったとみられるが、菌はここから梱包施設に入り込んだ可能性がある。
2. 梱包施設のそばに収穫したカンタロープを運ぶトラックが駐車してあったが、このトラックが汚染を持ち込んだ可能性がある。
3. 梱包施設の床は、梱包設備や作業用通路のそばに水が溜まり、清掃がしにくい構造になっている。
4. 梱包設備の清掃・消毒作業は容易に行えず、カンタロープの梱包用洗浄・乾燥器材は異種作物に使用したものをそのまま使っている。
5. 収穫したカンタロープは、保冷前に熱を冷ますための予冷手順を踏んでいないため、結露が生じて菌の増殖を助長したとみられる。
 FDAは査察の結果を基に、Jensen Farms社に警告状を交付した。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.22/2011(2011.11.02)P3~5 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL http://www.fda.gov/Food/FoodSafety/CORENetwork/ucm272372.htm
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。