食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03450950149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ワインの製造に抗微生物安定剤/添加剤として使用する鶏卵由来リゾチームを法令に基づきラベル表示の恒久的な対象外とする通知について科学的意見書を公表
資料日付 2011年10月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は10月6日、ワインの製造に抗微生物安定剤/添加剤(Anti-microbial stabilizer/additive)として使用する鶏卵由来リゾチームを、法令に基づき、ラベル表示の恒久的な対象外とする「ワイン醸造用殺菌剤及び殺菌法国際協会 (OENOPPIA)」からの通知について科学的意見書(2011年9月15日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)からの要請を受けて、EFSAの「栄養製品、栄養及びアレルギーに関する科学パネル」(NDAパネル)は、ワインの製造に抗微生物安定剤/添加剤として使用する鶏卵由来リゾチームを指令2000/13/ECの第6条第11項 (訳注:指令2000/13/ECの6条は、指令2003/89/ECによって一部改正された) に基づき、ラベル表示の恒久的な対象外とするOENOPPIAからの通知について科学的意見を出すよう求められた。
2. 卵アレルギーの人において、リゾチームに感作されることは一般的である。リゾチームは、ワインの製造において乳酸菌を制御するために用いられており、ワインの一貫した高い品質を得るために不可欠と考えられている。ワイン製造の様々な段階において様々な用量のリゾチームを使用することができるが、ワインからリゾチームを除去する処置は特にとられていない。
3. 申請者から提示された試験では、申請された条件でリゾチーム処理されたワインの一部からリゾチームが検出された。申請者は、ベントナイト処理を施した及び施していない白ワイン、並びに、ベントナイト処理を施していない赤ワイン中のリゾチーム含有量を推定した。感受性の高い人たちにアレルギー反応を引き起こすのに十分であると考えられる量のリゾチームが、リゾチーム処理されたワイン中に残留することが実証されており、また、多数の臨床報告(リゾチームの二重盲検プラセボ対照食物負荷試験1例を含む)によって、リゾチームに対するアレルギー反応の臨床例が記述された。
4. NDAパネルは、リゾチームで処理されたワインは、申請者が申請した使用条件において、感受性の高い人たちに有害反応を引き起こす可能性があると結論づける。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.21/2011(2011.10.19)P5~6 http://www.nihs.go.jp/hse/food-

info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2386.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。