食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03440900475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、除草剤耐性遺伝子組換えダイズMON87708の認可について意見書を提出 |
資料日付 | 2011年9月20日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、欧州規則(EC)No.1829/2003に基づく除草剤耐性遺伝子組換えダイズMON87708の輸入、加工、食品及び動物飼料に使用することを目的とした市場流通認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて、2011年7月28日付けで意見書を提出した。 MON87708は酵素DMO(ジカンバO‐デメチラーゼ)をコードするdmo遺伝子を有しており、細菌ステノトロフォモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia:S.maltophilia)由来のモノオキシゲナーゼが除草剤ジカンバの分子を脱メチル化し、3 ,6-DCSA(3 ,6-ジクロロサリチル酸)とホルムアルデヒドに転化する。この酵素は以上のように当該除草剤に対する耐性をダイズに付与する。従って欧州規則(EC)No.1107/2009の枠組みで、ダイズMON87708に使用したこの除草剤の代謝を評価する必要がある。 ジカンバは安息香酸系の吸収移行型選択性除草剤で、植物のオーキシンと類似していることにより作用する。DCSAは、植物中におけるジカンバの代謝物の1つである。遺伝子改変のメリットはダイズの雑草の除草を容易にすることである。 提出された分子分析結果に関して、ダイズMON87708のゲノムに組み込まれた形質転換遺伝子は、遺伝子dmoの発現カセットの1つの遺伝子座に安定なコピーが1つ導入されている。組み込み位置及びインサートに隣接する領域は特定されており、それらの分析はこれらのダイズの健康安全性の問題を提起するものではない。 また、ダイズMON87708は予定産物を発現し、ルビスコ(RuBisCO、ribulose-1 ,5-bisphosphate carboxylase-oxygenase)の結合配列を切断する。この第二の事象をより良く理解するために、この事象の発生を可能にする各種要因が提供されなければならないと考える。同様に、2つのトランスファーDNA(T-DNA)の導入及びグリホサート耐性形質の除去に基づいた構築戦略が説明されていない。 ダイズ種子と茎葉の化学成分比較分析は、検査したほとんどの化学物質についてダイズMON87708の化学成分が対照のダイズや市販品種のダイズと差異がないことを示している。しかし、トリプシン阻害活性について得られた結果については、適正な統計試験によって同等性を申請者が実証しなければならない。同等性が実証されなければ、観察された差異について検討する必要が出てくる。 肉用鶏を使ってダイズMON87708の絞り粕を42日間給餌した栄養試験結果の分析では、これらの絞り粕の栄養性は対照のダイズの絞り粕の栄養特性と差異はなかった。 90日間の亜慢性毒性試験の結果分析では、ダイズMON87708の絞り粕の摂取による毒性影響は見られなかった。しかし、遺伝子組換えを実施しているので、この試験ではジカンバ処理後の大豆の検証が必要と思われる。これに関する情報は明確ではない。加えて、この試験は食用油の安全性の裏付けするものとはなっていないことを示している。 これらの情報に欠けているので、ANSESはダイズMON87708及びその副産物の健康安全性について判断することができない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | http://www.anses.fr/Documents/BIOT2011sa0134.pdf |
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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