食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03440090149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、サプリメント中のビタミンC源として新たな製造プロセスによって製造されるトレオン酸塩を含むL-アスコルビン酸カルシウムの安全性に関する声明を公表
資料日付 2011年9月30日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月30日、サプリメント中のビタミンC源として新たな製造プロセスによって製造されるトレオン酸塩を含むL-アスコルビン酸カルシウムの安全性に関する声明(2011年9月23日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会(EC)の諮問を受けて、EFSAは、新たな製造プロセスによって製造されるトレオン酸塩を含むL-アスコルビン酸カルシウム及び結果として産出される副産物の4-ヒドロキシ-5-メチル-3(2H)-フラノン(4-HMF)が、「食品のサプリメント中のビタミンC源としてのトレオン酸塩を含むL-アスコルビン酸カルシウム」に関する2007年に採択されたEFSAの意見書に含まれるかどうかを評価することを依頼された。入手可能な生物学的及び毒性学的データは、不純物としての4-HMFを含んだトレオン酸塩を含むL-アスコルビン酸カルシウムの安全性の評価のためには不十分であった。
 しかし、EFSAの「食品接触材料、酵素、香料及び加工助剤に関する科学パネル」(CEFパネル)は、以前に5つの関連するα
,β-不飽和3(2)-フラノングループ内で、4-HMFを評価し、関連する2
,3-ジメチル-4-ヒドロキシ-2
,5-ジヒドロフラン-5-オン(DMHF)はread-across (特定化学物質の毒性を判定する場合、同様の分子構造や物理化学的性質をもち、その毒性が既に判明している化学物質と比較することで推察する方法)目的においてこのグループの代表的な化合物とみなすことができた。DMHFは、経済協力開発機構(OECD)及び優良試験所規範(GLP)に従って実施された、2年間の発がん性試験で発がん性は認められなかった。本研究では、無毒性量(NOAEL)は200mgDMHF/kg体重/日であった。最終製品で0.06%(w/w)の最大残留に基づいて、最悪の推定摂取量として12.9μg/kg体重/日の4-HMFを用いるとすると、200mg/kg体重/日のNOAELに関連した安全マージン(MOS)は15
,000となるであろう。このMOSは、read acrossアプローチの不確かさと同時に、化合物内及び化合物間の差と、他の食事源からの4-HMFと関連したα、β-不飽和3(2)-フラノンへの暴露をカバーするのに十分大きいとEFSAは結論づけた。
 これらの考慮事項に基づいて、EFSAはトレオン酸塩を含むL-アスコルビン酸カルシウム中の4- HMFの残留濃度は、安全性の懸念となる可能性が低いと結論づけた。従って、新たな製造プロセスによって製造された製品の提案された使用の安全性は、「食品のサプリメント中のビタミンC源としてのトレオン酸塩を含むL-アスコルビン酸カルシウム」に関するEFSAの意見によってカバーされるとみなすことができる。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(化学物質)No.20/2011(2011.10.05)P6
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2395.pdf
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