食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03430610475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、TSEロードマップ2で提案された欧州規則改正に関する牛の衛生管理に関する現在の状況について補足意見書を提出
資料日付 2011年8月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、伝達性海綿状脳症(TSE)のロードマップ2で提案された欧州規則改正に関する牛の衛生管理に関する現在の状況について食品総局(DGAL)、保健総局(DGS)、競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2011年7月22日付で補足意見書を提出した。
 欧州委員会は2010年7月16日、2010-2015年の期間の新たなTSEロードマップを採択した。
 このロードマップは現在欧州域内で設定されている様々なTSEリスク管理措置について検討を加えており、消費者の高い保護レベルを維持したままで、それぞれの緩和の可能性に言及している。
 このロードマップには以下の項目が検討されている。
・牛海綿状脳症(BSE)のサーベイランス
・家畜飼料への加工動物性たん白質使用禁止
・特定危険部位(SRM)
・牛の管理措置(特にBSE発生コホートでの全淘汰)
・小型反すう動物のTSE衛生管理とサーベイランス
 2011年2月8日付けでBSEサーベイランス方法に関する最初の意見書を出している。本補足意見書は、牛の衛生管理の現在の状況について検討した。
 ロードマップでは、BSE発生コホート由来の牛について、BSE迅速検査で陰性であるという条件付きで、食用にと畜することを認めることを提言している。
 旧AFSSAは既にBSE発生コホート由来の牛を食用に回すことの可能性について検討している(2006年7月10日付け意見書)。この意見書で旧AFSSAは、食用と畜牛で偽陰性(faux negatifs)の出る絶対リスク(risque absolu)は0.01頭/年と推定しており、健康牛のと畜と比べ、BSE発生コホート由来動物での偽陰性の相対的リスク(risque relatif)は189倍高いとしている。
 BSE発生牛コホート由来の牛については以下の2項目について検討した。
・BSE有病率と2002年に実施した前回の分析からの有病率の変化
・一般健康牛のと畜場での検査と較べた検査偽陰性のリスク
 また、BSE発生コホート由来の牛の淘汰の問題は、既に定型BSEと発生件数が同じレベルに達した非定型BSEの存在でより複雑である。学会でこの非定型BSEの特徴が弧発的であるとの仮説があるとしても、これらの非定型BSE症例の起源は、今日まで全く不確かで、解明されていない。また、この仮説を実証する要素は今のところ少ない。
結論として、BSE検査で偽陰性が出るリスクは、BSE発生コホート由来の牛では、と畜場で検査される一般の健康牛に較べて250倍高い。しかしANSESは、消費者にとっての絶対リスクは食品流通網に入る偽陰性の牛の頭数によって表されなければならないことを指摘した。この頭数は、BSE発生コホートの牛の頭数が減少していることから、非常に低い数字となっている(0.0008頭/年)。
 非定型BSEが発生した動物群に関し、患畜発生動物群内の他の牛や年齢別コホートの牛について消費者リスクを裏付けることができる科学的データはまだない。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/ESST2010sa0208-2.pdf
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