食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03412200475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、家畜給餌方法が動物性食品の脂肪酸組成に及ぼす影響について報告書を発表
資料日付 2011年7月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、家畜給餌方法が動物性食品の脂肪酸(FA)組成に及ぼす影響について2011年5月19日付けで報告書を発表した。
 フランスではn-3系脂肪酸(n-3 FA)の必要量充足率は不十分であり(AFSSA、2003年)、かつ、リノール酸(LA、n-6系脂肪酸)摂取量はα-リノレン酸(ALA、n-3系脂肪酸)の摂取量と比較して過剰になっている(Razanamahefa et al.
, 2005年)。トランス脂肪酸(TFA)の過剰摂取は健康に悪い影響を与える懸念がある(AFSSA
, 2005 a及び2009 a)。
 陸生動物由来食品は飽和脂肪酸(SFA)、トランス脂肪酸(TFA)及びα-リノレン酸(ALA)の大部分を供給している。魚、軟体動物、甲殻類摂取の栄養面と健康面については、ANSESが作成した報告書(2010年)とANSESの前身である旧フランス食品衛生安全庁(旧AFSSA)の意見書(2010b)で、魚を食べることのリスク・ベネフィットを論じている。従って本報告書は陸生動物についてのみ扱うものとする。
 旧AFSSAは、その報告書「食品から摂取するTFAの健康面のリスク・ベネフィットと勧告」(2005a)の中で、家畜の飼養方法が動物由来食品の脂肪酸含有量に及ぼす影響を明らかにするよう動物栄養分野とヒトの栄養分野の専門家が合同研究を行うことを勧告した。
 家畜の飼養方法によって動物性食品の脂質の脂肪酸特性を変えることができる。最近得られた幾つかのデータは、実際に、家畜飼料がこれらの動物由来の製品を摂取したヒトの栄養状態を示す指標(indicateurs du statut nutritionnel)に影響を与えることを示唆している(Weill et al.
, 2002、Burdge et al.
, 2005、Seidel et al.
, 2005、Bovet et al.
, 2007)。
 本報告書では、基礎飼料の種類(nature)、給餌脂肪酸、給餌方法(mode d’apport)など家畜飼養に関するもの、及び動物そのものに関連するもの(品種、種、泌乳期、性別、飼養中の運動量、脂質蓄積の機序と部位など)について検討した。
 本報告書(274ページ)の概略目次は以下のとおり。
A. 食事脂肪酸に関する知見
1. 脂肪酸、食事脂質及び脂質を含む食品に関する概要
2. 飽和脂肪酸(SFA)
3. トランス脂肪酸(TFA)、共役リノール酸(CLA)
4. シス(cis)型一価不飽和脂肪酸(cis MUFA)
5. n-3系及びn-6系多価不飽和脂肪酸(n-3 PUFA、n-6 PUFA)
6. 分析
B 家畜の消化と代謝
1. 単胃動物
2. 複数の胃を有する動物(反すう動物)
C 製品
1. 乳と乳製品
2. 肉と肉製品
D. 家畜飼養給餌がヒトの陸生動物性食品の脂肪酸摂取に及ぼす影響:ヒトの栄養摂取量とのかかわり
1. 乳及び乳製品
2. 豚肉
3. 牛肉
4. 家きん肉
5. 卵
総括と勧告
1. 飼養実践方法による動物性食品の組成改変についての考察
2. 畜産現場での飼養実践において、ある特定の何かの変更がヒトの脂肪酸摂取に及ぼす潜在的影響
3. 本報告書の範囲
4. 勧告
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/ALAN2005sa0300Ra.pdf
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