食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03412180475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、栄養強化又は生理学的目的で使用する物質の食品向け用途を規制する又は禁止することを目的とするリスク評価について意見書を提出 |
資料日付 | 2011年6月23日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、栄養強化又は生理学的目的で使用する物質の食品向け用途を規制する又は禁止することを目的とするリスク評価について保健総局(DGS)、食品総局(DGAL)及び競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2011年5月26日付けで意見書(35ページ)を提出した。本意見書は以下の目次に従って作成されている。 1. 諮問確認 2. 背景 3. 鑑定方法 3.1. 鑑定範囲 3.2. 作業方法 4. 検討 4.1. 食品の栄養強化又は物質に関する概説 4.1.1. 栄養強化に関する考察 4.1.2. 栄養強化水準 4.1.3. ビタミンやミネラル強化と比べた、ビタミンやミネラル以外の物質の栄養強化の特異性 4.1.4. リスク・ベネフィット分析に向けて 4.2. 「その他の物質」の強化によるリスクの評価の限界の例証 4.2.1. アミノ酸の例 4.2.2. 糖質(食物繊維を含む)の例 4.2.3. 共役リノール酸の例 4.2.4. 植物性エストロゲンの例 5. 総論 フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、4系統の物質、即ち、アミノ酸、食物繊維とその他の糖質、共役リノール酸(CLA)を例に挙げ、「その他の物質」の栄養強化に関するリスク評価の複雑さを説明した。文献でリスク要素が提起され、また警告データがあることから、これらの例を選択した。また、これらの例は、栄養強化食品とサプリメント(栄養補助食品)の市場流通の実態を反映している。この評価から以下の重要な点が浮き上がってきた。 ・アミノ酸の代謝の複雑さ、多くの信号伝達経路のネスティング(複雑な入れ子状態)、多くのハザードが同定されているのに毒性データが不足していること ・特に物質で代謝が異なるため、又は同じ集団内でも遺伝的多型のために(アミノ酸)、ある集団のデータを他の集団に外挿することが困難なこと(アジア人とヨーロッパ人で異なる植物性エストロゲンの作用) ・同一系統に属していても、それぞれの物質に固有のリスクの評価を実施することが必要であること(共役リノール酸の様々な異性体、様々なタイプの食物繊維) 一般的に、ANSESは、栄養目的又は生理目的で使用する物質(「その他の物質」)を使って普通の食品を強化することは次の2つのケースのみに考慮することができる。 ・栄養摂取基準があり、一般の集団やそのサブグループで栄養摂取不足がある場合 ・特定の栄養学的/生理学的便益が証明された場合 これらの状況においては、ビタミンやミネラル、また「その他の物質」を食品に添加することについてのリスク評価は必要である。これらのリスクには、内在的リスク、生化学的利用能の変化や食品マトリックスに関するリスク、二次代謝産物に関するリスク、生産プロセスに関するリスク、物質間の相互作用リスク、物質と医薬品間の相互作用リスク、食品摂取源の多様化による過剰暴露リスク、サブ集団に固有な特性に関するリスク、リスク行動(悪習慣)に関するリスクなど多種多様である。 ビタミンやミネラルの栄養強化について旧フランス食品衛生安全庁(旧AFSSA)が実施したアプローチは、容認できると考えられる安全レベルを保証するための栄養強化上限値の設定を容易に行えるように、最大摂取量データや安全限度に基づいたものである。しかし、「その他の物質」の現状について言えば、しばしば食事摂取基準(NRVまたはDRV)となる推奨栄養所要量(RDA)または安全限界値などが設定されていない、また、食事摂取データが揃っていない。ANSESは、摂取量データには、特にサプリメントからの摂取量など「その他の物質」を供給する食品群全体を組み入れる必要がある。安全限界値が無い、または摂取上限値が無いことは、たとえ中程度の用量でも、リスクが無いと考えるのではなく、リスク評価できるようなデータが存在しないと考えなければならない。 従ってANSESは、現在利用できるデータから消費者の最大の安全を保証するために、「その他の物質」とその補給食品の組合せを、特定の補給条件(conditions de supplementation precises)に基づいてケースバイケースで評価することが必要であることを改めて表明するものである。また、ANSESは栄養強化のリスク評価はベネフィット評価と併せて実施する必要があると考える。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | http://www.anses.fr/Documents/NUT2007sa0314.pdf |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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