食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03411610475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、除草剤耐性遺伝子組換えトウモロコシDAS-40278-9の通認可申請について意見書を提出
資料日付 2011年7月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、欧州規則(EC)No.1829/2003に基づき、除草剤耐性遺伝子組換えトウモロコシDAS-40278-9の輸入、加工、食品及び動物飼料に使用するための市場流通認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2011年6月7日付で意見書を提出した。
 DAS-40278-9は、アリルオキシ酸系除草剤または2
,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2
,4-D)を含むオーキシン作用を有する除草剤に対する耐性を植物に付与するaad-1遺伝子をゲノムに導入する遺伝子組換えを行ったものである。
 このaad-1遺伝子は酵素アリルオキシアルカノエート・ディオキシゲナーゼ(AAD-1)をコードする。除草剤の2
,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2
,4-D)を除草剤活性に欠ける代謝物2
,4ジクロロフェノールに分解する。
 同様にAAD-1酵素は、キザロホップ、そのオーキシン鏡像異性誘導体、もしくはp-/2
,4-MCPAエステルなどの光学不活性ジクロルプロップ-Pといったアリールオキシフェノキシプロピオネート(AAPP)系の除草剤に活性を有する。
DAS-40278-9は、2
,4-Dを含むこれら有効成分をフェノール不活性型に変換する。
 DAS-40278-9はHi-ll系統(A188系統とB73系統の交配種)の未成熟胚を「ウィスカー(ひげ状/針状結晶)媒介形質転換」と称する形質転換法により得られたものである。
 形質転換した細胞は、R-haloxyfop(除草剤ハロキシホップ- R)を含む培地で選別育種される。転移したDNA断片は直鎖状で、Fsplで消化されたプラスミドから精製され、aad-1遺伝子を発現するカセットを有している。
 DAS-40278-9は、除草剤2
,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2
,4-D)や広範なフェノキシオーキシン系の除草剤に対する耐性を付与するAAD-1たん白質を発現する。
申請資料で分子面から見た遺伝子組換えの特徴づけを行うことができ、DAS-40278-9は健康面において、安全性の問題はないと考えられる。
 様々なトウモロコシ品種との成分比較分析では、基準となる準同質遺伝子交配種や市販品種のトウモロコシ種子成分とDAS-40278-9の種子成分が同等であることを示している。
 飼養試験(栄養性試験)に関しては、DAS-40278-9は基準の準同質遺伝子品種や市販品種3種と同様の栄養価を示した。
 トウモロコシDAS-40278-9のAAD-1たん白質の安全評価は、マウスを使った急性毒性試験と亜慢性毒性試験の結果とヒトや動物の暴露評価を対比して結論を出すものである。全粒飼料を使った90日亜慢性毒性試験が行われていないのでトウモロコシDAS-40278-9由来食品摂取に関する潜在的リスクを評価できない。
 従って、ANSESは遺伝子組換えトウモロコシDAS-40278-9、その種子及びその二次製品の健康安全性について判断できない。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/Documents/BIOT2011sa0091.pdf
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