食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03411350343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、加熱不十分な子羊肉によるトキソプラズマ(Toxoplasma gondii)集団食中毒の疫学報告書を発表
資料日付 2011年8月25日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は8月24日、(南フランスのミディ・ピレネー地域圏の)アヴェロン県で2010年に発生した子羊肉摂食によるトキソプラズマ(Toxoplasma gondii)集団食中毒の疫学報告書を発表した。
 2010年11月15日、ミディ・ピレネー地域圏衛生局にトキソプラズマ症が確認された患者3名の届出があった。3人の患者は同じ家族で、2010年10月3日に一緒に夕食を摂っていたことから集団食中毒が疑われた。トキソプラズマ症の集団感染は稀なケースなので、この食中毒を考証するために調査が実施された。
方法:2010年10月1日~12月14日の期間に拡大したトキソプラズマ症の定義から、疑いのある食品を購入したアヴェロンの食肉業者の周囲20kmの区域を調査区域に設定して、初発症例の記述疫学調査とアクティブリサーチが実施された。疫学データが収集され、臨床検査や血清検査が行われた。疑いのあった食品サンプルを使って感染原因の確率が高い分離片の遺伝子タイピングを実施した。汚染源の可能性のある食品の流通ルートの追跡調査が実施された。
結果:調査区域では、それ以上の患者の発生はなかった。当該食事で感染源に暴露した7人の中5人がトキソプラズマ症の症状を呈した(発病率:71%、男女比0.67、平均年齢21歳)。重症患者や合併症の患者はいない。食べ残しの加熱不良の子羊のもも肉の寄生虫検査で、トキソプラズマ遺伝子型IIのDNAが大量に検出された。追跡調査からは原因となった子羊の飼養場を突き止めることはできなかった。
結論:調査で小規模のトキソプラズマ集団食中毒の報告としてまとめられ、汚染源の特定ができた。しかしながら、感染してもしばしば不顕性であることから、この調査から漏れた他の患者がいた可能性もある。トキソプラズマ集団食中毒についてはデータが少ないが、今回の件から、加熱不十分な羊肉からトキソプラズマが感染する可能性があるという情報を周知する必要がある。
 報告書(16ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.invs.sante.fr/content/download/15868/94481/version/1/file/Rapport_toxoplasmose_Tiac_Aveyron.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/Publications-et-outils/Rapports-et-syntheses/Maladies-infectieuses/2011/Toxi-infection-alimentaire-collective-a-Toxoplasma-gondii-liee-a-la-consommation-d-agneau-Aveyron-novembre-2010
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。