食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03401550295
タイトル 国際連合食糧農業機関(FAO)、「食品照射 - 食品由来疾病に関係する微生物を殺菌・殺虫する、より良い方法」について公表
資料日付 2011年6月14日
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分類2 -
概要(記事)  国際連合食糧農業機関(FAO)は6月14日、「食品照射 - 食品由来疾病に関係する微生物を殺菌・殺虫する、より良い方法」について公表した。概要は以下のとおり。
 食品照射は、消費者に安全かつ健全で高品質な食品を保証する上で重要な役割を果たすことができる。他の従来の処理方法で生残する病原性微生物株を扱う際にはなおさらである。北ドイツを中心とした今回直近の大腸菌アウトブレイクでは、ドイツ、スウェーデン及びその他の国において少なくとも26人の死亡者及び2
,000例以上の感染を引き起こした。アウトブレイクの間、汚染されたサラダ野菜が原因であろうとされ、食品安全の専門家及び新聞記事において、「疾病の原因である細菌を殺菌する戦い」に食品照射の利用を議論してきた。
 商業的食料生産は、病原体が食物に存在しない状態に保つように設計された厳格な基準や保護手段のもとで実施されている。しかし、生産方法だけでは、生鮮農産物を常に完全に安全であることを保証できない。収穫後の洗浄処理は、汚染生物の量を減らすことができるが、どのように洗浄を実施しても、サラダの葉物や種子のスプラウトから全ての生物を取り除くことができないことを示唆する証拠はたくさんある。
 食品照射は、食品や食品の健康上の有益性を損なうことなく細菌を殺菌する安全で効果的な食品処理技術である。
 電子線、ガンマ線又はX線を用いる食品照射は、アジア、米国及び欧州の一部の国々で特定の食品に使用され、同じ技術が多くの医療製品及び機器の滅菌にも使用されている。これは大幅に食品の食感や他の食品の特性に影響を及ぼすことなく、微生物を制御する能力を持ち、食品の品質と安全性の両方に対処する数少ない技術の一つである。
 食品照射は、加熱、化学処理、冷蔵及び冷凍処理に比べていくつかの利点がある。
 ・食品の温度を大きく上昇させることなく、食品を加熱調理しない。
 ・凍結と比較して、食品のテクスチャに影響を与え、軟化(mushiness)の原因となる氷の結晶を生成しない。
 ・化学的処理と比較すると、照射は、有害な残留物を残す可能性がない。
 ・包装済みの食品を処理することができ、その後の微生物汚染を防止する安全な状態に保つことができる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL http://www.fao.org/ag/portal/ag-archive/detail/en/item/80215/icode/?no_cache=1
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