食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03390740314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、腸管出血性大腸菌(EHEC)血清型O104:H4のアウトブレイクにおけるスプラウト、若芽及びスプラウト生産の種子の重要性に関する意見書を公表
資料日付 2011年7月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は7月5日、2011年5月及び6月の腸管出血性大腸菌(EHEC)血清型O104:H4のアウトブレイクにおけるスプラウト、若芽及びスプラウト生産の種子の重要性に関し意見書(37ページ)を公表した。概要は以下のとおり。
 BfRは現在ある情報を基にして、EHEC血清型O104:H4のアウトブレイクにおけるスプラウト、若芽及びスプラウト用種子の重要性についてリスク評価を実施した。その結果は、ドイツにおけるEHECタスクフォースの試験結果及び欧州食品安全機関(EFSA)により組織化されたEHECタスクフォース結果に基づいている。アウトブレイクの調査は、フードチェーンに沿ってEHEC血清型O104:H4が食品、環境サンプルに検出されるかどうかの実験室診断テスト及びアウトブレイクの元を探し、リスク低減措置を設定するために供給及び取扱い経路を中心に行われた。BfRは、ドイツのEHEC血清型O104:H4のアウトブレイクは汚染されたスプラウト摂取によるものとする現在の知見から出発した。アウトブレイクの病原体は、スプラウト生産に使用されたフェヌグリーク種子である可能性が高い。ニーダーザクセン州の有機農場の水、人、動物または害虫が原因である可能性はBfRの観点では少ない。アウトブレイクの原因菌は、広範な調査にもかかわらず、採取したどのサンプルからも特定できなかった。
 ドイツ及び他のEU加盟国への種子供給に関するドイツ当局及びEFSAのタスクフォースの追跡調査から、6月末にフランスで発生したEHEC血清型O104:H4による症例が、2009年に生産された種子(訳注:フェヌグリーク種子)のバッチをスプラウト生産に使用していたニーダーザクセン州の有機農場と関連していることを明らかにした。さらに、ニーダーザクセン州の有機農場は、2010年に生産されたフェヌグリーク種子を2011年の4月及び5月のスプラウトの生産に使用していた。EFSA及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)の2011年6月29日の発表によると、これらのバッチはいくつかの中間業者を経て、エジプトから輸入されたものである。
 スプラウト、若芽製造に使用される当該フェヌグリーク種子又はフェヌグリーク種子ミックスはヒトの健康のリスクとなる。これは小さな包装形態で最終消費者へ販売され、自家消費用にスプラウトを生産する場合にも当てはまる。その他の種子及びその他のバッチが不衛生な条件下にあった原産国、中間業者及び最終業者において交差汚染によりアウトブレイクの原因菌に汚染されたかどうかのまとまった見解はないが、この可能性は否定できない。まだ汚染された種子が市場に存在し、スプラウト及び若芽の製造に使用される可能性があるうちは、ホテル、レストラン、社員食堂等に対し、消費者への生のスプラウト及び若芽の供給を慎重に考慮するよう勧告する。同様に消費者に対しては生のスプラウト及び若芽を避けるように推奨する。個人で保管しているスプラウトの種子は廃棄すべきである。
 フェヌグリーク種子は、長い間、香辛料として、また治療薬として使用されていた。つまり、フェヌグリーク種子は種々の製品、例えば食品サプリメント等に使用されている。今まではフェヌグリーク種子から製造されたスプラウト及びそれ以外の製品がEHEC血清型O104:H4の原因とする言及はない。このリスクに関して、BfRは別途評価する予定である。
 BfRの観点をふまえ、フェヌグリークのスプラウト、若芽及び種子のリスクに焦点を合わせたサンプリング強化をすべきである。同様に、ヒトのEHEC感染症やHUS疾患の強化された監視を、EHEC血清型O104:H4の新たなアウトブレイクを初期段階で発見することができるよう維持するべきである。
 当該意見書英語版(全34ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.bfr.bund.de/cm/349/significance_of_sprouts_and_germ_buds_as_well_as_seeds_for_sprouts_production_in_the_current_ehec_o104_h4_outbreak_event_in_may_and_june_2011.pdf

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報(微生物)No.14/2011(2011.07.13)P14~16 http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL http://www.bfr.bund.de/cm/343/bedeutung_von_sprossen_und_keimlingen_sowie_samen_zur_sprossenherstellung_im_ehec_o104_h4_ausbruchsgeschehen_im_mai_und_juni_2011.pdf
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