食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03380130482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センター、フタル酸ビス‐(2-エチルヘキシル)が検出された2製品について輸入及び販売を禁止、2製品について販売停止を命じた旨公表
資料日付 2011年6月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは6月8日、台湾のフタル酸ビス‐(2-エチルヘキシル)(DEHP)汚染食品の事案に関連し、香港が実施した検査においてDEHPが検出されたとして、以下の製品の輸入及び香港での販売を6月9日から禁止する旨公表した。業界(輸入業者、代理業者、小売業者)に対し、30日以内に製品の回収を行うよう指示している。(訳注:既に国内での使用及び販売の停止を呼びかけていた製品)
1. 対象製品
(1)粉末飲料(オレンジ味)
 [製品名]ORIYEN成長栄養柳橙飲(男生) [ロット]全ロット [製造者]金饌生化科技有限公司
 検査の結果、DEHPが63ppm、フタル酸ジイソノニル(DINP)が6.8ppm検出された。
(2)マンゴーシロップ
 [製品名]芒果汁 [ロット]全ロット [製造者]松暉食品有限公司
 検査の結果、DEHPが84ppm検出された。
2. 健康リスク
(1)粉末飲料(オレンジ味)
 12歳の男児が当該製品を毎日1包~2包(1包は22g)飲んだ場合、DEHPの摂取量がWHO(世界保健機関)の設定した耐容一日摂取量(TDI)0.025mg/kg体重/日を上回る(EFSA(欧州食品安全機関)の設定したTDI0.05mg/kg体重/日をも上回る)ため、健康リスクとなる可能性がある。なお、DINPについては、検出値(6.8ppm)がEUや中国が定めた食品接触材からの溶出量基準9ppmを下回るため健康リスクにはならない。
(2)マンゴーシロップ
 当該品(6倍希釈)を飲んだ場合、平均的な摂取量の人(一日約190mlを飲用)及び高摂取量の人(一日約400ml飲用)でDEHPの摂取量がいずれもWHOの設定したTDI0.025mg/kg体重/日を上回る(EFSAの設定したTDI0.05mg/kg体重/日をも上回る)ため、健康リスクとなる可能性がある。
3. その他 
 この他、松暉食品有限公司が製造したシロップ「水蜜桃汁」及び「草苺汁」からもDEHPがそれぞれ19ppm及び1.8ppm検出された。香港が設定したaction level1.5ppmを上回る値であるが、当該品(6倍希釈)を飲んでもTDIを超えないことがリスク評価により示された。予防措置として、食物安全センターは輸入業者に当該品の販売停止を要請した。輸入業者はすでに当該製品の回収を行っている。
 プレスリリースの英語版は以下のURLから入手可能。
http://www.cfs.gov.hk/english/press/2011_06_08_3_e.html
 検査結果は以下のURLから入手可能(6月7日公表分)。
http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/whatsnew/whatsnew_fstr/files/Plasticisers/DEHP_and_DINP_testing_results_09062011.pdf
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/press/2011_06_08_3_c.html
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