食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03380050149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ナツメグ及びメースに対するビフェニルの既存の残留基準値の修正に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2011年5月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は5月12日、ナツメグ(訳注:ニクズクの種子内の仁)及びメース(訳注:ニクズクの乾燥させた仮種皮)に対するビフェニルの既存の残留基準値(MRL)の修正に関する理由を付した意見書(2011年5月11日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 欧州委員会(EC)は、ナツメグ及びメースが規則(EC) No 396/2005で香辛料類に設定されたビフェニルのMRLより高濃度のビフェニルを含んでいる可能性がある旨をドイツ及びEuropean Spice Association (ESA)から通知された。利用可能な情報によると、いくつかの試料が原産地に関わりなく影響を受けている。この汚染は、また、有機栽培で生産された生産物にも悪影響を及ぼしている。これらの生産物中におけるビフェニルの予期せぬ存在の理由はまだ不明であり、調査がさらに進むまで暫定的なMRLを設定するようドイツはECに求めた。モニタリング及び検査プログラムがESAによって行われ、そのデータが2011年1月にドイツ及びECに提出された。ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)がESAから提出された当該モニタリングデータに基づいてリスク評価を行い、当該2作物に対して0.7mg/kgのMRLを設定することが可能であり、当該MRLに許容できない消費者リスクはないと結論づけた。ドイツは、また、MRLをこれまでのビフェニルの全検出値が含まれる1mg/kgに引き上げても、消費者の安全性の観点から容認できると指摘した。
2. ビフェニルの毒性学的評価は欧州連合(EU)レベルでは行われなかったが、世界保健機関(WHO)の専門家グループが1999年に算定した0.038mg/kg体重/日の暫定耐容一日摂取量(PTDI)は、本リスク評価の目的のために容認できると考えられた。ビフェニルの低い急性毒性のため、EFSAは、急性参照用量(ARfD)を不要とするドイツのBfRの提案と同意見である。
3. EFSAは、規制対象の残留物定義をビフェニルとして、ナツメグ:1mg/kg及びメース:1mg/kgのMRL案を勧告する。当該MRL案はモニタリングデータから算定され、かつ、汚染源についてまだ明らかされていないため、暫定的なMRLのみ設定することをEFSAは勧告する。ビフェニルがフードチェーンに入った経路を明らかにし、ビフェニルによる汚染を低減又は根絶するために、さらに調査が必要である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/2160.pdf
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