食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03350780475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、クランベリー(ツルコケモモ)と尿路感染症に関する科学的知見を更新
資料日付 2011年5月9日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は5月5日、クランベリー(ツルコケモモ)と尿路感染症に関する科学的知見を更新した。
 尿路感染症という言葉には、男性より女性に多く発症(40%~50%の女性が一生に1回以上尿路に感染)する様々な感染症を含んでいる。大腸菌(E.coli)が高い頻度で現われ、15~65歳の女性の集団では、この尿路感染症の主な原因となっている(感染者の80%)。
 尿路感染症予防にクランベリーまたはクランベリーを含む製品を使用することが、この数年問題となっていた。
 フランス食品衛生安全庁(旧AFSSA)は2003年の意見書でプロアントシアニジン(PAC)を36mg含むクランベリーを使った研究に基づき、「クランベリーはある種のE.coliの尿路内壁付着を減少させる効果がある」と云う健康強調表示を認めている。
 この旧AFSSAの意見書を不当に利用して、クランベリーを摂取すると尿路感染症予防ができるという広告が氾濫した。
 因みに、フランス競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)は2011年初頭に通達でクランベリーを使った製品のPAC含有量を定量するための分析検査法を定めている。
 このような状況においてANSESは、旧AFSSAが2003年にクランベリーを含む製品に使用を認めた健康強調表示について、使用できる範囲を明確にするため及び本件に関する知見を更新するために自ら評価を実施した。その結果、クランベリーを主原料に使った製品は尿路の内壁の尿路感染症の原因となる幾つかの細菌の尿管内面付着を減少させると結論づけたが、今のところ尿路感染症の予防効果があるとするには、臨床データは少ない。このような健康強調表示は、現在の知見からすると濫用であろう。

 欧州域内の尿路感染症の分野におけるクランベリーの潜在的影響の評価に関する2011年3月18日付ANSES意見書(19ページ)は下記URLで入手可能:
http://www.anses.fr/Documents/NUT2010sa0214.pdf
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL http://www.anses.fr/PMEC00N801.htm
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