食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03330850482
タイトル 香港食物環境衛生署食物安全センター、一般向けの月刊ニュースレター「Food Safety Focus」2011年3月号を発行
資料日付 2011年3月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  香港食物環境衛生署食物安全センターは3月16日、中国語・英語併記による月刊ニュースレター「Food Safety Focus」の3月号(第56号、PDF版4ページ)を発行した。概要は以下のとおり。
1. 注目の出来事:2010年飲食店及び食品業における食品事件レビュー
(1)食物安全センターが2010年に確認した食中毒は279件で、患者数は910人である。2006年から食中毒事件の総数は減少傾向にあり、その主な理由は細菌性食中毒が減ったことにある。
 病原物質別では、細菌が最も多く78%、次いで自然毒(12%)、ウイルス(5%)、化学物質(5%)の順となっている。過去4年間において自然毒以外は、ほぼ横ばいである。自然毒による食中毒は2006年から2009年まで6%だったが、2010年は麻痺性貝毒のアウトブレイクにより12%を占めた。細菌性食中毒の原因菌の上位3位は腸炎ビブリオ、サルモネラ属菌、黄色ブドウ球菌で、これらが90%を占める。
 原因別では、生と加熱した食品との交差汚染、加熱済み食品の保存が不適切、従業員からの汚染が最もよく見られる原因である。
(2)2大食中毒
1)貝柱による麻痺性貝毒
 2010年5月に14件発生、患者数は29人。貝柱は9ヶ所の市場で購入されたもの。
2)精進料理店で販売された食品による腸炎ビブリオ
 2010年6月に26件発生、患者数は83人。患者の糞便検体から腸炎ビブリオが検出された。
2. 食品安全プラットフォーム:放射能と食品安全
(1)マイクロ波と食品安全
 電子レンジの原理等を紹介。焼く、揚げるという調理方法に比べ、電子レンジの温度は低いため(通常100℃を超えない)、発がん性物質の生成を抑えるのに役立つ。しかし、他の食材を詰めた家きん肉や大きい塊の肉の調理には、中央部が殺菌温度に達しないこともあるため、不向きな場合もある。
(2)赤外線と食品安全
 赤外線加熱調理器やハロゲンオーブン等、赤外線を発する調理器の原理等を紹介。赤外線消毒により、保存料を添加せずにパンを長期保存することができる。また、野菜を脱水保存することもできる。
(3)電離放射線と食品安全
 食品照射の原理等を紹介。γ線等の放射線は照射線源から生成されるが、照射により食品が放射能を帯びることはない。
3. 食品事件
(1)乳製品に乱用される皮革加水分解たん白質の状況
(2)米中のカドミウム
4. リスクコミュニケーション関連業務の概要
 2011年2月のリスクコミュニケーション関連業務の統計数の一覧。食品関連事件(62件)、照会(386件)、通報(267件)、業界への早期警報(17件)、市民への警報(0件)、教育セミナー・講演等(71件)、ホームページに新規に掲載した情報数(35件)。
 (※訳注:上記「食品関連事件」には、香港で発生した事件のみならず、海外で発生し香港への影響が懸念されるものや、報道機関により大きく報じられ市民の強い関心を集めた件等について、当局が積極的に対応した件も含まれている。)
地域 アジア
国・地方 香港
情報源(公的機関) 香港食物環境衛生署食物安全センター
情報源(報道) 香港食物環境衛生署食物安全センター
URL http://www.cfs.gov.hk/sc_chi/multimedia/multimedia_pub/files/FSF56_2011-03-16.pdf
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。