食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03320190149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価6改訂2:不飽和直鎖及び分岐鎖脂肪族第一級アルコール類、アルデヒド類、カルボン酸類及びエステル類に関する科学的意見書を公表
資料日付 2011年3月17日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月17日、香料グループ評価6改訂2 (FGE.06Rev2):不飽和直鎖及び分岐鎖脂肪族第一級アルコール類、アルデヒド類、カルボン酸類及びエステル類に関する科学的意見書 (2010年9月30日採択) を公表した。概要は以下のとおり。
1. 48評価対象物質は、不飽和直鎖及び分岐鎖脂肪族第一級アルコール類、アルデヒド類、カルボン酸類及びエステル類で、化学物質グループ1又は4に属する。46評価対象物質は構造クラスIに分類される。残り2物質は、構造クラスIIに分類される。本グループの当該香料物質のうち38物質は、広範な食品品目の中に自然に存在することが報告されている。
2. 標準的MSDI法(訳注:香料の年間生産量から摂取量を推定する手法)によると、当該48香料物質の欧州における推定摂取量は0.001μg/人/日~120μg/人/日の範囲であり、構造クラスI及びIIの許容摂取値(1
,800μg/人/日及び540μg/人/日)を下回る。欧州で報告された年間生産量に基づくと(MSDI法)、構造クラスIに属する46評価対象物質、構造クラスIIに属する2評価対象物質の各複合摂取量は、約255μg/人/日及び約0.7μg/人/日になる。これらの値は、構造クラスI及びIIの各許容摂取値を下回る。構造クラスIの46評価対象物質、及び、それらの安全性を確認する70物質のうち欧州における年間生産量に関するデータが利用可能な65物質の推定総複合摂取量は6
,700μg/人/日で、構造クラスIの許容摂取値を超える。しかし、これら当該物質は効率的に代謝され、代謝経路を飽和させないと思われる。
3. 本グループのこれら当該物質について利用可能な限られたデータでは、遺伝毒性及び発がん性に関する安全性上の懸念は引き起こされない。ヘキサ-3-エニル2-エチルブチレートを除く当該評価対象物質は、香料物質としての推定使用量において、無害な代謝物に代謝されると思われる。加水分解生成物のひとつである2-エチル酪酸は、マウスを用いた1つの皮下単回投与試験で催奇形性能を示した。2-エチル酪酸は、催奇形性が知られているバルプロ酸に構造的に類似している。しかし、2-エチル酪酸を妊娠中のラットに強制経口投与した追加試験によって、2-エチル酪酸200mg/kg体重/日の無毒性量(NOAEL)が示された。この用量は、評価対象物質のヘキサ-3-エニル2-エチルブチレートの摂取に起因する2-エチル酪酸のMSDI法による推定摂取量の4 x 10の7乗倍である。したがって、ヘキサ-3-エニル2-エチルブチレートは、MSDI法に基づく香料物質としての推定摂取量で使用される場合、催奇形性に関する安全性上の懸念をもたらすことはない。
4. 標準的MSDI法に基づくと、これら48評価対象物質は、香料物質としての用途由来の推定摂取量において安全性上の懸念を引き起こさないと考えられる。
5. mTAMDI法(訳注:食品摂取量と香料添加率から摂取量を推定する手法)を用いた場合、データが提示された構造クラスIの45香料物質の推定摂取量は36μg/人/日~40
,000μg/人/日の範囲であった。当該推定摂取量は、9香料物質を除き、すべて構造クラスIの許容摂取値(1
,800μg/人/日)を超えた。構造クラスIIに属する2香料物質のmTAMDI法による推定摂取量は1
,600μg/人/日及び3
,900μg/人/日で、構造クラスIIの許容摂取値(540μg/人/日)を超える。また、mTAMDI法による推定摂取量が構造クラスIの許容摂取値を下回る9物質は、無害な代謝物に代謝されると思われる。このように、本意見書で検討された48香料物質のうち38物質のmTAMDI法に基づく推定摂取量は、各香料物質が分類されている構造クラスの摂取許容値を超過した。1物質について使用量が提示されていない。したがって、これら39物質について信頼性のより高い暴露データが必要である。そうした追加データに基づき、当該香料物質をJECFA評価手順の各段階に沿って再検討することが望ましい。その後に、追加データが必要になる可能性がある。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/1844.pdf
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