食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03320180149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、香料グループ評価303:スピラントールに関する科学的意見書を公表
資料日付 2011年3月1日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は3月1日、香料グループ評価303 (FGE.303):スピラントール(Spilanthol)に関する科学的意見書(2011年2月3日採択)を公表した。概要は以下のとおり。
1. 評価対象物質のスピラントールは、不飽和分岐鎖脂肪族アミドである。Cramerら(1978)が示したディシジョンツリー法に従って、当該物質は構造グループIIIに分類される。香料業界によると、スピラントールは、一部の国々で香辛料として使用される植物キバナオランダセンニチ(Spilanthes oleracea)中において確認されている。
2. 検討対象物質スピラントールの遺伝毒性データは利用可能ではない。しかし、遺伝毒性データの欠如は、WHO/FAO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の評価手順(訳注:摂取量、構造活性相関、代謝及び毒性に関する情報を統合する段階的な手法)を用いた当該脂肪族アミドの評価を妨げないと科学パネル(CEFパネル)は考える。当該評価対象物質が無害な代謝物に代謝されるとは予見できない。
3. 標準的MSDI法(訳注:香料の年間生産量から摂取量を推定する手法)によると、当該評価対象物質の欧州における推定摂取量は24μg/人/日である。当該評価対象物質のこの推定摂取量は、構造クラスIIIの摂取許容値(90μg/人/日)を下回る。
4. mTAMDI法(訳注:食品摂取量と香料添加率から摂取量を推定する手法)に基づくと、当該物質の欧州における推定摂取量は830μg/人/日で、構造クラスIIIの摂取許容値(90μg/人/日)を超える。したがって、信頼性のより高い暴露データが必要である。そうした追加データに基づき、当該香料物質をJECFA評価手順で再検討することが望ましい。その後に、追加データが必要になる可能性がある。
5. 当該検討対象物質及びその安全性を確認する物質3種について妥当な毒性データが利用可能ではない。利用可能な唯一の毒性データは、当該物質の慢性影響を評価するには不十分と考えられる28日間試験である。したがって、追加データが当該検討対象物質に求められる。CEFパネルの経験によると、JECFA評価手順において香料の適切な無毒性量(NOAEL)を提示するための最低要件は90日間試験である。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/1995.pdf
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