食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03320020343
タイトル フランス衛生監視研究所(InVS)、フランス国民の環境汚染物質(金属、農薬及びPCB)生体濃度測定結果を発表
資料日付 2011年3月15日
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概要(記事)  フランス衛生監視研究所(InVS)は3月14日に環境汚染物質(金属、農薬及びPCB)についてフランス国民の生体濃度を測定した結果を初めて発表した。
 フランスで初めて国民の代表性のあるサンプル集団について金属、農薬及びポリクロロビフェニル(PCB)の生体濃度の計測を実施した。環境や食品に含まれる化学物質にかかわるこの調査は成人について実施された。フランス衛生監視研究所(InVS)は2006~2007年に実施された全国栄養健康調査(ENNS)の環境部分の第一回目調査結果を発表した。この機会に、調査対象物質全体の濃度レベルの概報で次のような結果を明らかにした:
1. 金属暴露
 フランス国民は測定した11種の金属について全体的に低い暴露レベルであった。これらのレベルは他の国々で観察されているレベルと同様である。
・血中鉛濃度は1995年に成人について調査を実施し始めてから大幅に(約60%)低下した。フランスにおける鉛暴露低減努力の成果である。
・尿中カドミウム濃度は以前にフランスで実施された時に観察されたレベルと同程度で、欧州諸国のレベルとも同じようなレベルである。
・頭髪の水銀濃度についてはドイツ人や米国人より高くスペイン人より低い。これらの差はこれらの国の魚の消費量の差で説明されている。何故なら魚が食品としての水銀の主要摂取源とされているからである。魚の消費は実際にドイツや米国においてはフランスの1/2以下であり、スペインではフランスより多い。
2. 農薬及びPCB暴露
 フランス国民の農薬暴露レベルはドイツや米国で観察された暴露レベルと比較された。結論は調査対象化学物質の系統によって異なる。
・有機塩素系殺虫剤(例えば今日その使用が殆ど禁止禁止されているDDTやリンダン)のレベルは総体的に低い。しかしながら、パラジクロロベンゼン由来の物質は防虫剤やトイレの脱臭剤として今日も未だ使用されており、フランスでは非常に高い濃度で検出されている。
・有機リン殺虫剤代謝物のレベルはドイツ人と米国人の中間に位置する。
・広く使用されているピレスロイド系殺虫剤については、レベルは米国やドイツで観察されるレベルより高い。
・同様に、PCBについては米国やドイツより高い。
 フランス国民と諸外国で観察された濃度差の原因を明らかにする必要がある。
3. 方法
 公害物質に対するフランス国民の暴露は42の暴露バイオマーカーの計測のよって評価された。これらのマーカーは食品や環境中に存在する化学物質に対応するものである。これらはその毒性やフランス国民が暴露する可能性によって選択された:金属11物質、PCB6種類、3系統の化学物質グループ(有機塩素系、有機リン系及びピレスロイド系)の農薬。
・これらの化学物質やその分解産物(代謝物)を、フランス本土在住の無作為に抽出した人々から採取した血液、尿、毛髪検体を使って測定した。18~74歳の成人で、約2
,000人について水銀を除く金属の生体濃度測定を実施した(水銀については365人)。農薬とPCBは約400人について計測した。3~17歳の子供については水銀のみが測定された(1
,400人を対象に毛髪を採取)。調査は2006~2007年にかけて実施された。
4. 標準ツール
 公開されたデータはフランスのレベルと諸外国でのレベルを比較するための参照例として使用される。またフランスに在住するある特定のヒトまたは集団が一般の人々の暴露レベルと比べて公害物質により高いレベルで暴露しているかどうか判断できるものとなっている。これらの測定基準により、時系列的にこれらの公害物質に対するフランス国民の暴露の変化を追跡調査することができる。
 金属についての詳細報告書は、公衆衛生の実施に当たる開業医や行政に当たるものに作業ツールを提供している。調査対象物質それぞれについて、報告書には一般情報(金属の使用、暴露集団、生体内の運命、健康影響)、フランス国民で観察された濃度、フランス国内の調査や諸外国における調査の比較及び観察された濃度に影響を与える要因を含む詳細な結果が記載されている。
5. バイオサーベイランスに関する国の政策における第一段階
 InVSは2012年後半に、この第一回目のデータと比較して変化を知ることができるように子供の部も含むまた測定物質を100物質に拡大したバイオサーベイランスに取り掛かることになる。内分泌かく乱物質といった最近急速に問題が浮上してきた公害物質や他の化学物質系化合物も包含することになる。バイオサーベイランスに関する国の政策は環境グルネル協定によって企画され、第二全国保健環境事業計画(PNSE 2)実施の一部をなすものである。またこのサーベイランスは欧州域内の政策と協調し、国際的(特に米国とカナダ)に既に存在するほかの計画事業からも着想を得ている。
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス衛生監視研究所(InVS)
情報源(報道) フランス衛生監視研究所(InVS)
URL http://www.invs.sante.fr/presse/2011/communiques/cp_concentration_polluants_140311/index.html

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