食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03310070453
タイトル カナダガゼット、アクリルアミド及びリン酸トリス(2-クロロエチル)をカナダ環境保護法1999のスケジュール1に追加する規則
資料日付 2011年3月2日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  カナダガゼットは2月10日、アクリルアミド及びリン酸トリス(2-クロロエチル)(TCEP)をカナダ環境保護法1999スケジュール1の毒性物質リストに追加する規則を公表した。
 アクリルアミドは、セメントなどの結合剤、増粘剤、飲用水及び排水処理等に使用されるポリアクリルアミドなどのポリマーを製造するために大量に使用されている。2006年、カナダは、1
,000トンから10
,000トンのアクリルアミドを輸入しており、一方、アクリルアミドから国内で製造される材料は100キロから1トンと推測されている。
 消費者のアクリルアミドへの暴露源で最大のものは、フライドポテトやポテトチップスのように高温で調理した食品に、天然に含まれる成分から生成するアクリルアミドである。アクリルアミドは、カナダ人が暴露する可能性が高く、国際的に発がん性、遺伝毒性、発生毒性をもつことから、
1.国際癌研究機関(IARC)からは、ヒトに対しておそらく発がん性がある
2.米国環境保護庁(EPA)からは、おそらくヒトへの発がん物質である
等と分類されており、ヒトへの健康リスク評価に対し、高い優先度があると考えられている。
 一方、TCEPは、ポリウレタンなどの難燃性可塑剤、粘度調整剤としてポリウレタン、ポリエステル樹脂等のポリマーに使用されており、これらのポリマーは、家具、建築物、繊維工業、自動車等に使用されている。TCEPは屋内外の空気中、ダスト、飲用水、地下水及び様々な食品中に検出されている。2006年時点で、100キロ以上のTCEPを製造していると報告したカナダ企業はない。しかし、100トンから1
,000トンのTCEPがカナダに輸入されている。TCEPは、カナダ人に暴露する可能性が高く、ヒトに対して発がん性をもつ物質であるとEUでも分類されていることから、ヒトへの健康リスク評価に対し、高い優先度があると考えられている。
 最終評価の結論:発がん性の観点から、アクリルアミド及びTCEPはともにどんな量の暴露でも影響を与える可能性があり、更に他の影響を与える可能性もあることから、健康や環境に危険を及ぼす可能性のある量、もしくは条件下で環境に流出することがあるとの結論に至り、上記両物質をカナダ環境保護法1999スケジュール1に追加するよう提案を行った。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダガゼット
情報源(報道) カナダガゼット
URL http://www.gazette.gc.ca/rp-pr/p2/2011/2011-03-02/html/sor-dors35-eng.html
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