食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03300350149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分フルオメツロンのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2011年1月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は1月13日、農薬有効成分フルオメツロン(Fluometuron)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2010年12月14日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. フルオメツロンは、再評価プログラムの第3段階パートAにある79種類の有効成分の1つである。理事会指令91/414/EECの附属書I (訳注:植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)からのフルオメツロンの除外、並びに、当該成分を含有する植物防疫製剤への認可取消に関する委員会決定2008/934/ECの後、申請者が当該リストへの収載を求めて再申請を行った。再提出書類には、報告担当加盟国(RMS)のギリシャが作成した評価報告書素案(DAR)で特定された問題に対応する追加データが含まれた。提出された追加データをRMSが評価した追加報告書、寄せられた意見及びDARの必要箇所を検討後、欧州委員会(EC)は、EFSAに対し、哺乳類毒性、残留物、環境運命及び動態、並びに生態毒性の領域に焦点を当てたピアレビューを行い、フルオメツロンに関する結論を出すよう求めた。
2. 本報告書の結論は、申請者が求めた綿に対する除草剤としてのフルオメツロンの代表的用途の評価に基づいて出された。
3. 物理化学的性状のセクションにおいて、懸念の領域は特定されなかった。しかし、沸点/分解温度の特定、土壌及び地下水代謝物の分析方法、並びに、定量限界より低い0.018mg/m3の結果がでた空気分析法(air method)を再検証するために、データギャップが特定された。植物代謝物トリフルオロ酢酸 (TFAA)の毒性学的性質に対処するために、毒性学のセクションで1つのデータギャップが特定された。土壌代謝物CGA 41686及びCGA 72903は、関連する代謝物と考えられる。TFAAの毒性学的性質に関連した未解決の問題があるため、消費者リスク評価を確定することができなかった。
4. ラットを用いた長期毒性/発がん性試験で得られた無毒性量(NOAEL)の 0.553mg/kg体重/日を根拠として、安全係数1
,000を適用して合意された一日摂取許容量(ADI)は0.0005mg/kg体重/日である。マウスにおける腫瘍形成についての安全マージンは1
,300である。ラットを用いた多世代試験において24mg/kg体重/日の暴露量で約1週間後に認められた脾臓の変化の児動物に対する毒性のNOAEL 0.8mg/kg体重/日を根拠として、安全係数100を適用した急性参照用量(ARfD)は0.008mg/kg体重である。
5. 綿(豆類/油糧種子類)におけるフルオメツロンの代謝が調べられている。植物(豆類及び油糧種子類のみ)の規制対象の残留物定義をフルオメツロン及びトリフルオロメチルアニリン(TFMA)構造を含む全代謝物の総量をフルオメツロンに換算したものとすることが提案された。植物(豆類及び油糧種子類のみ)のリスク評価のための残留物定義をフルオメツロン及びトリフルオロメチルアニリン(TFMA)構造を含む全代謝物の総量をフルオメツロンに換算したもの、並びに、TFAAとすることが提案された。現行案は、求められたTFAAの毒性学的性質が評価されるまでの暫定的なもので、TFAAを親化合物に加えるか、あるいは、個別の物質として分けて考えるかの再検討が後に必要になる可能性がある。
6. 綿実:0.01mg/kg(定量限界)の暫定的な残留基準値が提案された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/doc/1958.pdf
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