食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03290560332 |
タイトル | 英国獣医学研究所(VLA)、家畜のボツリヌス症リスクに関するファクトシートを公表 |
資料日付 | 2011年1月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国獣医学研究所(VLA)は1月24日、家畜のボツリヌス症のリスクに関するファクトシートを公表した。その概要は以下のとおり。 1. 疾病 2003年以降、英国では牛とめん羊のボツリヌス症の集団発生数が急激に増加している。ボツリヌス症は、土壌中に存在するボツリヌス菌(Clostridium botulinum)が腐敗した野菜や動物の死体で増殖して産生する致死性の高い毒素が原因で生じる。英国の家畜ではほとんどすべての症例が、鶏の廃棄物、特にと体が含まれるものと接触した際に発生している。廃棄物は通常、農場に肥料として持ち込まれている。 2008年、フィヤーフォードシャー(Herefordshire)で放牧中の雌めん羊500頭のうち150頭が死亡した。鶏廃棄物との直接の接触が原因となった。2006年には、デヴォン(Devon)の8施設において、リスク牛378頭のうち52頭(約14%)が死亡した。単一の農場からの鶏廃棄物との直接並びに間接的な接触が原因であった。 2. 農場における疾病の影響 ボツリヌス症になった家畜はほとんどの場合24時間~48時間以内に死亡する。罹患した場合、殆ど生存しない。農家の犠牲は、家畜の死亡と代替家畜の購入となる。患畜の肉及び乳はヒトの食用には使用出来ない。 3. ヒトへのリスク ヒトでのボツリヌス症も時として確認されているが、反芻動物でのボツリヌス症は毒素のC型及びD型によるもので、これはヒトに感染しないためボツリヌス症に罹った家畜によるヒトへのリスクは極めて低いと考えられる。 4. 疾病を如何に予防するか 鶏廃棄物は窒素肥料としては有用であるが、家畜が接触した場合ボツリヌス症が発生する可能性がある。そこで以下の諸点に注意が必要である。 (1) 明らかにと体を含む廃棄物については肥料として使用してはならない(動物副産物規則)。 (2) 農場では廃棄物を家畜から離れた場所に堆積すること。 (3) 廃棄物を家畜から離れた場所に貯蔵し、鳥類や他の腐食動物の接近を防止すること。 (4) 理想を言えば、廃棄物は耕地においてのみ使用すること。 (5) 家畜に対してはボツリヌスワクチンの接種が可能である。獣医師の助言を求めること。 5. ボツリヌス症の疑いがある場合 (1) 家畜を直ちに新鮮な牧草地に移動させ、鶏廃棄物への接近を防止するか、又は少なくとも堆肥の山を柵で囲むこと。 (2) できるだけ早いうちに堆肥を耕地に深く埋めて処理すること。 (3) 畜舎で廃棄物が敷き料として使用された場合、一掃するか、別の敷き料で覆うこと。 (4) 獣医師の助言を求めること。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国獣医学研究所(VLA) |
情報源(報道) | 英国獣医学研究所(VLA) |
URL | http://www.defra.gov.uk/vla/science/docs/sci_botulism.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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