食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03280790475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、低飽和脂肪酸・高オレイン酸及び除草剤グリホサート耐性遺伝子組換え大豆MON87705の認可申請について意見書を提出 |
資料日付 | 2011年1月6日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は、欧州規則(EC) No.1829/2003に基づき低飽和脂肪酸・高オレイン酸及び除草剤グリホサート耐性遺伝子組換え大豆MON87705(脂肪酸組成改変及びグリホサート耐性遺伝子組換え大豆MON87705)を食品及び動物飼料として輸入、加工及び使用するための市場流通認可申請について競争・消費・不正抑止総局(DGCCRF)から諮問を受けて2010年11月16日付で意見書を提出した。 本意見書はMON87705の栽培に関する評価は行わない。 大豆MON87705は脂肪酸を生合成する経路に遺伝子断片を発現し、RNA干渉(RNAi)のメカニズムによって不要脂肪酸の発現を阻害し、有用脂肪酸の発現を促進することを目的とする。即ち、この改変によって飽和脂肪酸(パルミチン酸及びステアリン酸)や多価不飽和脂肪酸(主にリノール酸)の産生割合を低下させて多価不飽和脂肪酸より熱により安定的な一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)の豊富な大豆油を生産することを目的とするものである。 また、MON87705は除草剤グリホサート耐性を付与するAgrobacterium由来のCP4 EPSPSたん白質も発現する。 大豆MON87705は Agrobacterium tumefaciens (ABI株)を用いて、13kbのバイナリーベクターを使い、栽培品種の大豆A3525の分裂組織に由来する細胞を形質転換することで得たものである。MON87705はCP4 EPSPSタンパク質及び遺伝子FATB1-AとFAD2-1Aに特異的なセンスとアンチセンスRNAを発現する二つのトランスファーDNAを有する。 申請資料のデータで、MON87705の分子の面からのMON87705の遺伝子組換えを特徴付けることができた。 大豆MON87705の種子及びその副産物の成分組成を比較した実験では、脂肪酸を除いて、大豆MON87705の成分組成は対照の大豆や市販品の大豆の成分組成との差異はないことが判明している。 遺伝子組換えの意図に沿って脂肪酸組成は改変された。即ち、大豆MON87705は一価不飽和脂肪酸(MUFA)(オレイン酸)の含有量が豊富で、飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の含有量が低かった。英国のデータベースを使用して申請者が実施したシミュレーションによると、フランスの「推奨栄養所要量」で推奨しているトータルダイエットの脂肪酸組成に近似したものとなる。ただし、このシミュレーションをフランスの状況に外挿できるかどうかについては決定できなかった 肉用鶏に42日間MON87705の搾りかすを給餌した栄養性試験結果の分析では、これらの搾りかすが対照大豆の搾りかすと栄養特性の差はなかった。 90日間亜慢性毒性試験を含むデータ全体から、ANSESは大豆MON87705由来の脱脂分(搾りかす、レシチン、分離たんぱく質)を食品及び動物飼料として消費することについては対照大豆や市販大豆由来の脱脂分と同様の安全レベルであると考える。 しかしながら、90日間亜慢性毒性試験では食用油の安全性について資料を作成していないので、ANSESは大豆MON87005種子から抽出した油を摂取した場合の健康安全性について判断することができない。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/BIOT2010sa0211.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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