食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03280320149
タイトル 欧州食品安全機関（EFSA）、農薬有効成分ダゾメットのリスク評価のピアレビューに関する結論を公表
資料日付 2010年10月7日
分類１ -
分類２ -
概要（記事） 　欧州食品安全機関（EFSA）は10月7日、農薬有効成分ダゾメット(Dazomet)のリスク評価のピアレビューに関する結論(2010年9月30日付け)を公表した。
1.ダゾメットは、再評価プログラムの第3段階パートBにある84種類の有効成分の1つである。理事会指令91/414/EECの附属書I (訳注：植物防疫製剤への含有を認可された有効成分のリスト)からのダゾメットの除外、並びに、当該成分を含有する植物防疫製剤の認可取消に関する委員会決定2008/934/ECの後、申請者が当該リストへの収載を求めて再申請を行った。
2.再提出された書類には、報告担当加盟国(RMS)のベルギーが作成した評価報告書素案(DAR)で特定された諸問題に対処する追加データが加えられた。欧州委員会(EC)は、提出された追加データをRMSが評価した追加報告書、寄せられた意見及びDARの必要箇所を検討後、EFSAに対し、環境運命/挙動及び環境毒性の領域に焦点を絞ったピアレビューを行い、ダゾメットに関する結論を出すよう求めた。
3.本報告書の結論は、申請者が求めたレタス、いちご及び土壌栽培トマトに対する土壌くん蒸剤(殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、殺虫剤)としてのダゾメットの代表的用途の評価に基づいて出された。
4.同定情報、物理化学的性状及び分析方法のセクションにおいては、データギャップも懸念される重要な領域も特定されない。
5.申請された規格に対する哺乳類毒性における試料バッチの適合性に関して、懸念される重要な領域(及び関連するデータギャップ)が特定された。更に温室での作業者暴露評価は完了していない。
6.果実類(トマト、いちご)、根菜類(はつかだいこん)及び葉菜類(キャベツ)の代謝試験に基づき、規制対象及びリスク評価のための残留物がメチルイソチオシアネート(MITC)のみと一律に定義された。条件指定の作物残留試験で残留物は検出されず、すべての代表的な用途で定量限界値(0.01mg/kg)の残留基準値が提案された。理論最大一日摂取量（TMDI)は、EFSA　PRIMoモデルの全ての食事で一日摂取許容量（ADI)の1%未満で、最大急性摂取量は急性参照用量(ARfD)の2%未満であり、消費者の長期及び短期リスクは特定されなかった。
7.イヌ1年間試験の無毒性量(NOAEL)で裏付けられたラット2年間試験の無毒性量(NOAEL)を根拠に、安全係数100を適用したダゾメットのADIは0.01mg/kg体重/日である。ラット発生毒性試験のNOAELを根拠として、安全係数100を適用したダゾメットのARfDは0.03mg/kg体重である。イヌを用いた90日間経口投与試験を根拠として、安全係数100を適用したダゾメット代謝物MITCのADI及び許容作業者暴露量(AOEL)は0.004mg/kg体重/日である。ラット発生毒性試験を根拠として、安全係数100を適用したMITCのARfDは0.03mg/kg体重である。
8.露地栽培のいちご、露地栽培のレタス、施設栽培のトマト：定量限界の0.01mg/kg)とする残留基準値案が提案された。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源（公的機関） 欧州食品安全機関（EFSA）
情報源（報道） 欧州食品安全機関（EFSA）
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1833.pdf
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