食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03272100475 |
タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、ヤムイモ(Dioscorea)のアルコール抽出物の安全性について意見書を発表 |
資料日付 | 2010年12月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)はヤムイモ(Dioscorea)のアルコール抽出物を使用することの安全性について自ら評価を実施し、2010年11月22日付けで意見書を発表した。 フランス国内法2006年5月9日付省令は欧州指令No.2002/46/ECのビタミン・ミネラルのポジティブリストを引き継ぎ、それに最大摂取量を追加規定している。ANSESの前身の旧フランス食品衛生安全庁(旧AFSSA)は2007年と2008年の意見書で、植物、藻類及び黴類のポジティブリストは衛生安全について保証するものではないと指摘している(AFSSA、2007)。実際、植物や植物由来製品の摂取安全性は、伝統的使用法、使用植物の植物学上の種の鑑定保証、成分の知見、及び抽出物の場合は更に使用抽出方法による成分組成の内容に立脚するものである。 フランスの2009年7月21日付の病院、患者、保健と国土に関する法律(2009-879)は、フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)に新規開発食品、サプリメント、栄養学的または生理学的目的の物質を添加した食品、特別食目的の食品に関する監視システムの設置を委ねている。この国家監視体制の枠組みで、同じサプリメント群に属する2つの製品の摂取によると考えられる11件の副作用報告がANSESに届け出された。その内の肝障害の6件を含む10件についてはサプリメントと届出のあった副作用との因果関係を排除することはできない。 ヤムイモには600を超える種類があり、その内の幾つかには毒性がある(肝毒性、腎毒性)。植物全体や塊根の形態基準に基づいて種の鑑定を行う。クロマトグラフィーによる塊根の化学成分の組成は種によって異なり、未だ完全に解明されていない。 ヤムイモ科のうち、食用となる種は、伝統的な調理法によれば、食べる前に洗浄して、茹で、茹で汁は捨てる。 ヤムイモのアルコール抽出は塊根の伝統的調理法とは異なる生産様式であり、種によっては潜在する毒性成分を抽出し、濃縮する可能性がある。 従って、次の事項が明らかにならない限りヤムイモのアルコール抽出物を使用することについて安全性を保証することはできない。 ・使用した種の植物学的鑑定(他に種との混同リスクや混入リスクを考慮し、形態学的基準、化学成分の組成内容を用いる) ・使用抽出プロセスとアルコール抽出物の化学的特性 ・原料から製品までのライン全体のトレーサビリティ ANSESはヤムイモのデータが不足しているので特に塊根の化学成分と抽出物の成分組成及びその毒性を設定することが不可欠であると考える。 ANSESは製造者が既に市場に出回っている製品及び販売前の製品についてこれらのデータ(塊根の化学成分、抽出物の成分、毒性)を可及的速やかに提出することを勧告する。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | フランス |
情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
URL | http://www.afssa.fr/Documents/NUT2010sa0255.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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