食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03271360314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、「ドイツのフードチェーンにおける抗菌剤耐性の状況」を公表 |
資料日付 | 2010年12月13日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、「ドイツのフードチェーンにおける抗菌剤耐性の状況」を公表した。これは2000年~2008年に連邦消費者保護家畜衛生研究所(BgVV/BfRの前身)あるいはBfRに鑑別のために送付されたサルモネラ属菌33 ,625件の耐性調査の結果をまとめたものである。本報告書では、食品由来人獣共通感染症の病原体として長年重要であったサルモネラ属菌のみを扱っているが、今後、人獣共通感染症の他の病原体の耐性モニタリングの結果についても報告される予定である。耐性調査の結果概要は以下のとおり。 1. 総括 サルモネラ属菌33 ,625件の内訳:動物由来17 ,635件(52.4%)、食品由来10 ,853件(32.3%)、飼料由来2 ,710件(8.1%)、環境由来2 ,427件(7.2%)。 全体の48.4%が少なくとも一剤に耐性を有し、35%が多剤に耐性を有した。40.6%がスルファメトキサゾール耐性、29.8%がテトラサイクリン耐性、28.2%がアンピシリン耐性、26.4%がアモキシシリン-クラブラン酸耐性、27.3%がアミノグリコシド・ストレプトマイシン耐性、23.1%がスペクチノマイシン耐性、7.7%がシプロフロキサシン耐性、7.2%がナリジクス酸耐性であった。他の抗菌性物質に対する耐性率は5%未満であった。 分離源及び血清型により、耐性状況は大きく異なっていたが、総じて動物及び食品の分離株は、飼料及び環境の分離株に比べ耐性率が高かった。豚の分離株の74%、七面鳥肉の分離株の72%が多剤に耐性を有した。 2. 血清型別の耐性状況 血清型は340以上確認され、上位2種はS.Typhimurium(35.3%)及びS.Enteritidis(11.6%)であった。 S.Typhimurium、S.Paratyphi B dT+、S.Saintpaul及び単相性S. 4 ,[5] ,12:i:-は、個々の抗菌性物質に対する耐性率が高く(50%以上)、かつ複数の物質に耐性を有することが多かったのに対し、S. Agona、S. Enteritidis、S. Mbandaka、S. Tennessee、S. Virchow、亜種IIIb群及びIV群の70%以上が供試抗菌性物質に感受性を有した。 動物、食品及び環境から最もよく分離されたS.Typhimuriumは、3分の2以上が少なくとも一剤に耐性を有し、そのほとんどが多剤に耐性を有した。特にスルホンアミド、テトラサイクリン、アミノグリコシド、フェニコール及びアミノペニシリンに対する耐性率が高かった。 S.Typhimuriumと近縁の単相性S. 4 ,[5] ,12:i:-は、供試抗菌性物質に感受性を有するものは少なく、80%以上が多剤に耐性を有した。耐性率の高かったS.Typhimuriumに比べ、スペクチノマイシン及びフェニコールに耐性を有するS. 4 ,[5] ,12:i:-はかなり少なかった。 分離源にかかわらずS. Enteritidisの80%以上は供試抗菌性物質全てに感受性を有した。約3%のみ、複数剤に耐性を有した。最も耐性率が高かったのはスルホンアミドであった。 3. フルオロキノロン及び第三世代セファロスポリン耐性 WHOがヒトにおいて特に重要だと位置づけているフルオロキノロン及び第三・第四世代セファロスポリンは特に重要である。 キノロン及びフルオロキノロン耐性:飼料分離株1.2%、環境分離株4.8~5.1%、動物分離株6.5~7.0%、食品分離株10.4~10.9%。 ほとんどの血清型がキノロン及びフルオロキノロンに耐性を有した。耐性率が高かったのはS.Paratyphi B dT+(鶏及び鶏肉由来)、S.Saintpaul(七面鳥及び七面鳥肉由来)及びS. Virchow(鶏及び鶏肉由来)で、60~85%であった。 2000年~2007年にセフチオフルを用いて第三世代セファロスポリン耐性を検査した。他の抗菌性物質に比べ耐性菌はまれであった(1.1%)が、平均耐性率をかなり上回る血清型もあった。環境分離株は5件(0.2%)、飼料分離株は6件(0.2%)のみセフチオフル耐性であった。 Ceftiofur耐性:動物由来S.Agonaの6.9%、食品由来S.Paratyphi B dT+の6.2%、S.Saintpaulの9.1~24.1%(分離源は複数)。2008年以降検査されているセフォタキシム及びセフタジジム耐性は特に動物由来S.Anatum(3.2%)、動物及び食品由来S.Paratyphi B dT+(13.3%及び15.4%)で観察された。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | http://www.bfr.bund.de/cm/238/deutsche_antibiotika_resistenzsituation_in_der_lebensmittelkette_darlink.pdf |
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