食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03271070295
タイトル 国際連合食糧農業機関(FAO)、BPAの毒性及び健康影響評価に関するFAO/WHO合同専門家会議のレポートを公表
資料日付 2010年12月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  国際連合食糧農業機関(FAO)は、12月16日、カナダで11月1日~5日にかけて開催されたビスフェノールA(BPA)の毒性及び健康影響評価に関するFAO/WHO合同専門家会議のレポートを公表した。
 評価の結果、多くのエンドポイントに関しては、出発点(points of departure)がヒトの暴露量よりも遥かに高いため、これらのエンドポイントについて健康への懸念はないことが判明した。また、従来型のエンドポイントを評価した発達毒性及び繁殖毒性試験の結果、悪影響があったとしても、高濃度のBPA水準で生じるに過ぎないことが分かった。
 しかし、性に固有な神経発達、不安感、ラットの乳腺及び前立腺の前がん性変化などの新規エンドポイントと、低濃度のBPAとの関連を示す試験が数件あった。これらの低用量影響の出発点は、ヒトの暴露予測値と近いため、毒性の有意性が確認されれば、懸念が生じるかもしれない。ただ、入手可能な動的データ及び現状のエストロゲン活性に関する現行の知見を考慮しても、これらの試験結果の解釈は困難である。
 新規試験は、BPAが他のメカニズムを通じて作用している可能性があることを示している。今回の試験結果の妥当性や関連性にはかなりの不確実性が存在し、これらの不確実性を考慮すれば、今回の評価で健康リスクが実際に予測できるかどうか結論を下すことは時期尚早ではあるものの、今回の研究結果がこの不確実性減少を目的とした将来の研究に方向性を与えるものとなるであろう。

国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部 食品安全情報 No.27/2010(2010.12.27)化学物質P2-3
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) 国際連合食糧農業機関(FAO)
情報源(報道) 国際連合食糧農業機関(FAO)
URL ftp://ftp.fao.org/ag/agn/agns/BPA_Summary_Report.pdf
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