食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03270680149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、農薬有効成分ボスカリドの各種作物に対する残留基準値の修正に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2010年9月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は9月16日、農薬有効成分ボスカリド(Boscalid)の各種作物に対する残留基準値の修正に関する理由を付した意見書(2010年9月13日付け)を公表した。概要は以下のとおり。
1. ボスカリドの広範な輸入作物に対する残留基準値の設定がドイツに申請された。北米自由貿易協定(NAFTA)加盟国で認証された適正農業規範(GAP)に適応させるため、ボスカリドの既存の残留基準値を修正する必要がある。
2. EFSAは、評価担当加盟国(EMS)のドイツが作成した評価原案(evaluation report)、同国作成の評価報告書素案(DAR)、並びに、FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR)によるボスカリドに利用可能な評価報告書に基づき、以下の結論を出す。
3. ボスカリドの毒性学的プロファイルがピアレビューで調べられ、一日摂取許容量(ADI)を0.04mg/kg体重/日と結論づけるデータは十分であった。急性参照用量(ARfD)の設定は不要と結論づけられた。
4. 主要作物におけるボスカリドの代謝が果実類及び果菜類、葉菜類、豆類及び油糧種子類で明らかにされ、リスク評価及び規制対象の残留物定義が親化合物のボスカリドと設定されている。
5. ボスカリドの土壌残留性が知られており、したがって、主要作物の残留基準値は、輪作作物としての栽培時に根取込によって作物中に生じる可能性のある付加的な残留物も算入する必要がある。
6. 検討対象の作物は飼料由来負荷に有意に影響せず、したがって、本申請に関して動物由来食品に対するボスカリドの既存基準値の修正についてはさらに検討されなかった。
7. 欧州のいずれの食習慣においても消費者の長期摂取による懸念は確認されなかった。
8. NAFTA加盟国で認証されたボスカリドの使用方法によると、数種類の食品産物に対するEUの残留基準値を引き上げる必要が出てくるが、当該使用方法によって毒性学的参照値の超過を引き起こすことはないとEFSAは結論づける。既存のEU残留基準値を、数値のより高いコーデックス最大残留基準値(CXL:codex maximum residue limit)に変更しても、毒性学的参照値の超過をもたらすことはないことに留意される。
9. 土壌中のボスカリドの存在によって、ボスカリド残留物へのバックグラウンド暴露をもたらす可能性のあることが留意される。ボスカリド残留物への実際の消費者暴露量をモニターするために、一年生作物に特に注意しながら、当該有効成分を国別モニタリングプログラムの対象に入れることをEFSAは勧告する。
10. 規制対象の残留物定義をボスカリドとして、当該成分の残留基準値案(ピスタチオを除く木の実類:定量限界の0.05mg/kg、おうとう:4mg/kg、わけぎ:6mg/kg、バジル:50mg/kg等)をEFSAは勧告する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL http://www.efsa.europa.eu/en/scdocs/doc/1780.pdf
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