食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu03260610464 |
タイトル | オーストリア保健・食品安全局(AGES)、「オーストリア抗生物質耐性報告書2009」を公表 |
資料日付 | 2010年11月25日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オーストリア保健・食品安全局(AGES)は、「オーストリア抗生物質耐性報告書2009」を公表した。人獣共通感染症起因菌の耐性モニタリングの結果概要は以下のとおり。 1. カンピロバクター・ジェジュニ 肉用鶏の腸内容物からの分離株は、シプロフロキサシン、ナリジクス酸及びテトラサイクリンに対する耐性率が2009年も高かった(33%~59%)。鶏の分離株のシプロフロキサシン及びナリジクス酸に対する耐性率は、2004年~2009年に有意に上昇した(38%から58%へ)が、ネオマイシン及びストレプトマイシンに対する耐性率はそれぞれ0%及び1%未満に低下した。 2. カンピロバクター・コリ 鶏の分離株は2004年~2009年に、ストレプトマイシン及びテトラサイクリンに対する感受性が有意に変動した。ストレプトマイシン、シプロフロキサシン、ナリジクス酸及びテトラサイクリンに対する耐性率は高く、26~70%であった。 3. E.coli 鶏の分離株は2004年~2009年に、キノロン、シプロフロキサシン及びナリジクス酸に対する耐性率が41%から65%へ、アンピシリンに対する耐性率は24%から33%へ上昇したが、テトラサイクリンに対する耐性率は35%から26%へ低下した。豚の分離株のアンピシリンに対する耐性率は上昇傾向にあり、2009年は14%であった。牛の分離株の感受性に有意な変化はなかった。 4. サルモネラ属菌 採卵鶏及び肉用鶏の分離株の耐性率は非常に低かった(0%~5%)。5種の抗生物質(アンピシリン、クロラムフェニコール、ストレプトマイシン、スルフォンアミド、及びテトラサイクリン)に耐性を持つS.Typhimurium(DT104L)は採卵鶏のみから検出された。 5. Enterococcus faecalis 鶏の分離株は2004年~2009年に、エリスロマイシンに対する耐性率が有意に上昇した。牛及び鶏の分離株のテトラサイクリンに対する耐性率は低下した。2004年~2009年を通じ豚の分離株の耐性率は変わらないが、一部、年により大きく変動した(エリスロマイシンに対する耐性率:2004年19%、2007年41%等) 6. Enterococcus faecium 検査した全動物種の分離株は2004年以降、エリスロマイシンに対する耐性率が有意に上昇している(肉用鶏:41%から55%へ、牛:0%から8%へ、豚:4%から29%へ)。2009年の耐性率は0%(クロラムフェニコール等)~88%(バシトラシン)であった。 7. 総括 サルモネラ属菌及び牛の分離株を除き、他の全ての分離株の耐性率が高かった。豚及び肉用鶏の腸内容物のE.coli、高温性カンピロバクター及び腸球菌は、供試抗生物質に対する耐性率が高かった。全ての供試抗生物質に感受性があった分離株は、豚では331件中82件(26%)、肉用鶏では504件中108件(21%)、牛では314件中184件(59%)であった。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オーストリア |
情報源(公的機関) | オーストリア保健・食品安全局(AGES) |
情報源(報道) | オーストリア保健・食品安全局(AGES) |
URL | http://www.ages.at/uploads/media/AURES_2009.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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