食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu03260590160
タイトル 英国食品基準庁(FSA)、北アイルランドの食品サーベイランス・サンプリングに関する報告書を公表
資料日付 2010年12月1日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  英国食品基準庁(FSA)は12月1日、食品サーベイランス・サンプリングに関する北アイルランド戦略委員会(注)の報告書を公表した。同報告書は、2009年中に北アイルランドにおいて26の地域評議会によりUKFSS(英国食品サーベイランス・システム)で記録された食品サンプルの微生物並びに化学分析についての概要を提示しており、今回が3回目の報告書である。
 (注:北アイルランド戦略委員会は、2007年に設立された専門家グループでUKFSSデータベースで記録されている北アイルランドのサンプリング活動に関する統計データについて独自の評価を行う。)
 報告書の要約は以下のとおり。
1. 2009年においては、8
,966サンプルが採取され、分析並びに検査が行われた。食品サンプルは、サルモネラ属菌、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌O157、リステリア、ウエルシュ菌、黄色ブドウ球菌、セレウス菌などの病原体について検査が行われた。サルモネラ属菌が1件検出されたが、カンピロバクターまたは腸管出血性大腸菌O157は検出されなかった。リステリア菌数は6サンプルが100cfu/g以上、また2サンプルが20~100未満cfu/gであった。
2. 検査サンプルについて分析の結果、32%は必要な微生物基準を満たしていないことが判明した。しかしながら、この数値には品質基準を満たしていない食品サンプルも含まれている。従って、この不合格率は安全性の問題よりも主として品質の問題に起因している。32%のサンプルが不十分との報告により、サンプリングの目標は衛生基準遵守の確認に効果的で、担当官に対し将来の介入についての根拠を提示し、一般的な衛生規範を改善するために価値がある。
3. 肉及び肉製品は、病原体、衛生指標及び品質検査のためにサンプル採取された最も一般的な品目であった。サンプル採取活動は主として小売業者、仕出し業者及び製造業者を対象として行われた。全般的に当該品目サンプル(68%)は良好であったが、若干のサンプルについては細菌数が高かった。総菌数自体は、消費者に対し公衆衛生上のリスクを提起するものとはみなされていないが、しかし顕著なレベルの病原体や衛生指標微生物が報告される場合には、食品の調理及び取扱いの不備を示すことになる。一部の食品、特に肉及び肉製品の細菌数が多い理由について明確化するためには更なる調査が必要である。平均では、過去2年間において未包装食品サンプルの5%は微生物基準を満たしていなかった。これらのサンプルの大多数は肉及び肉製品であった。
 成分及び表示に関しては、分析された食品サンプルの43%が法的要件を満たしていなかった。この結果は、2008年の報告書と同様であった。従って、食品業者が基準を遵守するよう支援することが重要である。かかる支援の一例として肉屋及びパン屋向けの食品表示ガイダンスの作成がある。
 同報告書の全文(PDF 75ページ)は以下のURLから入手可能。
http://www.food.gov.uk/multimedia/pdfs/foodsamplingni2009.pdf
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国食品基準庁(FSA)
情報源(報道) 英国食品基準庁(FSA)
URL http://www.food.gov.uk/news/newsarchive/2010/dec/niscfssr
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